12.12.2020


現在1日に約2万人の新規陽性件数が出ているドイツ。


先月11月からレストランやスポーツ施設などのプチロックダウンが始まったものの12月に入っても相変わらずじわじわと増え続け、ついに先日1日の死者数が最多の590人が出てしまったということでメルケルさんがスピーチをしました。


ドイツは連邦制なので各州に方針を決める決定権があるようなのですが、

まずは

「メルケルさんが声明や方針を出す(ロバートコッホ研究所などと連携することが多い)」

→「これを受けて州知事が声明や方針を考えて出す」

→「学校や幼稚園などが方針を出す」


という流れになっているので、現在でも州によってコロナ対策やルールの厳しさは異なります。


本日は私の住むノルトラインヴェストファーレンで州知事が学校、幼稚園に関する声明を出しました。 コロナ禍以来、ドイツでは何か変化があるとこうしたお達しが突然来るので、学校などの現場はいつも緊迫し、不満も多い状況です。


でもまあ、コロナ対策にしても方針が国からの流れなので、ある程度一貫している点は、Go to推しの政府がいたり、知事は自粛を呼び掛けたり、医師団がGo toの取りやめをお願いしたりと、みんなバラバラで国民が混乱するよりは分かりやすいなと感じる次第です。


*あと不思議なのはなぜいつも医師団?ドイツのロバートコッホ研究所みたいな政府と連携できる機関が全く出てこない日本ってどういうこと?(日本だと厚生省がこれに当たるのかしら?)と感じてしまいます。(完全に余談ですが)



しかし今回州知事の声明の出した言葉が

「冬休みまでのこの1週間、8年生以降はオンライン学習に、1〜7年生は”現在のような通学型授業から解放される(免除される)ことが可能である”」

という一回で理解しにくい表現。1〜7年生のコレ、なんじゃこりゃ?


要はなるべく学校に通うなと言いたいのだけど、完全に締めるとなると反感を買うため、ものすごく解釈の幅の広い使い回しで攻めてきたわけだと思われます。 その声明を受けてまず連絡が来たのが、長男アユの学校。7年生なのでオンラインに引っかからずギリギリアウト。


そしてこれまた学校からの文書が「5〜7年生は通常授業は免除することが可能。免除を希望する場合必ず親が同意した旨をメールで出すこと」とのこと。

「え?じゃあ学校行かせたい場合は来ても良いの?」と疑問に思ったのですが、そのあと立て続けに来た担任の先生からのメールでは「今年度の通常授業は終わりです。通常授業の免除には同意が必要ですのでその旨をメールでお送りください。今週の課題はオンラインでお送りします」

とのことで、事実上選択肢がないということが判明。

なのに自分が希望するから同意書を書く、という流れがなんか嫌だなと思いつつ、メールを送信。。。


う〜んなんかモヤモヤ。


その後、さらに次男ワタの学校のHPが更新され、「またこの気持ち悪い誘導尋問的な書き方か…」とため息をつきながら読んだのですが…なんとこちらは違った!


校長先生は「通常授業を免除することが可能」という州知事の声明を引用しつつ


「これはどういうことかと申しますと、学校に来るか来ないかの判断は保護者に委ねられるということです。」とクリアに書いた上に

「コロナ対策のためにもぜひ来ない選択をお願いしたい。家庭学習の内容は学校での内容と同じです」と安心させる書き方だったため、同意メールも嫌な気持ちにならず出すことが出来ました。


校長先生素晴らしい!


州知事のモヤモヤした書き方に補足をつけてすごく分かりやすく表現してくれたことになんだか救いを感じました。


うちの小学校は外国籍の子も多いので、より表現方法を考慮してくれたのでしょう。私自身、そうした心遣いが嬉しかったのかもしれません。



同じ内容でもやはり伝え方というのは大切なものですね。


本当にこうした州が出すルールなどの解読は私にはまだまだ本当に難しく、読んだり、先生とやりとりをメールでするだけで時間が恐ろしくすぎてしまいます。


これも私にとってコロナストレスの1つです。


と、いうわけで子供らは1週間前倒しで冬休みが始まるような状態になってしまいました。休校はコロナから身を守るために大切なことではありますが、学校がないって、子供らに別の点で同じくらい悪影響がある気が。。。とほほほほ。。。


日本でもドイツよりはるかに少ないとは言え、またコロナが確実に広がって来ていますね。お互い病気はもちろんのこと、精神的にもなんとか倒れないように踏ん張っていきましょう!(涙)