
*ドイツの挙手は一本指のみ立てます。手をパーにしての挙手はナチスを想像させるため。
以前にも長男アユの「場面緘黙(ばめんかんもく=人前で離せない障害)」の子について書いたことがありましたが、最近アユの教えてくれる彼のエピソードがなかなか面白い。
彼はすごく仲のいい友人の前だけではペラペラと自分らしく話せる子らしいのですが、彼もこの障害を乗り越えたいと思っているようで、最近は積極的に授業中に発表をしているそう。(まあ隣の子に読んでもらっていますが。笑)
今日はクラスの子が誕生日だったそうで、みんなに御馳走するチョコレートを持ってきていたのですが(ドイツは自分の誕生日にケーキやお菓子を持っていてみんなに振る舞う)
2つ余ったそうで「誰かいる人〜?」とみんなに尋ねたところ、その男の子がその子のそばに寄ってきて耳元で「欲しい!」とコソコソ話したそうで、その誕生日の子もびっくりしていたそう。(嫌な感じではなく単に驚いたという感じ)
アユのクラスは温和な子が多くクラス的にもうまく行っている方だと思います。(と、いうかドイツはクラス替えがないんです!担任もずっと同じ!なのでずっとこのクラスでいくので、嫌なクラスになると結構キツいという…)本人たちはさほど考えてないかもしれませんが、こうしてお互いに成長したり相手を受け入れていく姿を聞いていてなんだか微笑ましく感じました。
昔は「変な子」と片づけられた障害も、日本ドイツ問わず、随分と理解や認識が進んできている気がします。
余談ですが、アユのクラスはドイツ語の先生が今不在らしく、明日は1、2時間目が休講、次男ワタも先生の不足により、現在火曜日と金曜日の1時間目がないので明日は少しゆったりめのスタートです。
って本当にドイツの学校ゆるすぎる…。
本当に親泣かせですよ。。。
「ない袖は振れぬ」を地で行くドイツの公立学校です。
というか日本の学校は何故ここまで休講もなく、多くの科目や授業数を回せるのか、不思議なくらい。
先生達めちゃくちゃ頑張っているんだろうな…。
親としては本当にありがたいのですが、この緩いドイツの公立学校を知ってしまうと本当に日本の先生方は無理をして穴を埋めているんだなということがよく分かるのです。
ぜひ、過労で体を壊さないように、たまにはドイツの「ない袖」精神を取り入れて、自分自身を労って欲しいなと時々思う私です。
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