この秋休み、色々なお宅を訪ね歩き、改めて気がついたこと。
あたり前ですが、食の好みって本当に違うなあということです。
一応「ドイツの食事」テンプレート(笑)と言えば、基本的に人がワイワイ集まる際によく行われるのがバーベキュー。ソーセージをジュージュー炭火で焼き、それをパンに挟んで食べるのです。(あとはサラダや果物、ドリンクなどがあれば完璧。野菜は焼きません。)
夕ご飯では、栄養価の高い黒パンにハム、チーズと言ったいわゆる火を通さない、「kaltes Essenカルテスエッセン」(冷たい食事)と呼ばれる食事。
基本的にドイツ人は食に保守的な人が非常に多く、毎日こんな同じ食事でいいという人もいれば、料理が大好きで本格的なインドカレーやイタリアン、フレンチを作って食を楽しんでいる人もいます。
栄養バランスの取れた食事は大事であるという認識は誰もが持っているとは思いますが、日本ほど「食育」があるわけではないので、結局家庭によって食への考え方はまちまちです。
そこであらためて気がついた、食にまつわるいくつかの「ドイツ・食あるある」を挙げてみたいと思います。
その1。プラスチックを避け、瓶で水を購入している家庭は食にも敏感で食品も有機食材を購入しがちなナチュラル志向であることが多い。
こちらは上品かつ典型的なドイツ人に多いです。体型も太り過ぎな人にお目にかかったことはまずありません。人工的な味を好まない人が多いので、お肉のソースなども一から作る人が多いのです。
日本人は3食バラエティ豊かな食事を取ることを良しとするところがありますが、こちらの人は日本人に比べ料理の頻度が少ないので、作らない場合は、栄養価の高く素材の味がしっかりするカルテスエッセンで十分なようです。まあ日本人の私には栄養価的にはオッケーでも夕飯にこれは少し物足りないのですが。。。
ワインや塩胡椒で味付けして煮込むだけで美味しい洋風煮込みの完成です。
ドイツ人はこのスープでソースなどを作るそうです。骨からも美味しい出汁が出ます。
クランベリーを買ったらおそろしく酸っぱかったので、旦那がジャムにしていました。
パンケーキといい、ジャムといい、ドイツに来からというもの旦那の女子力が無駄に向上中。
その2。なんだかんだでイタリアンばっかり食べている。
ドイツでイタリアンはもはや国民食です。
子供でピザが嫌いな子はまずいませんし(一番人気はマルゲリータ。笑)、こちらのスーパーはイタリアン食材がすごく揃っているので、気づけは我が家もイタリアン三昧。
パスタやピザだけでは流石に飽きるので、ラザニアを作ってみたり(下茹で不要のパスタが売ってるので簡単)、日本時代には未知だったパスタ、トリテリーニやラビオリまでも普通に手を出し(だっていっぱい売ってるんだもん!)
我が家の昼ご飯の70パーセントはイタリアンかも…。
手軽でボリュームもあっていいですよね。イタリアンが世界的に人気な理由が分かる気がします。
その3。若い世代にベーガン、ベジタリアンがプチ流行中。
自然環境問題にも関心が高いドイツの若い世代ですが、動物愛護の観点からベーガンやベジタリアン志向の人が日本に比べて遥かに多いのが特徴です。
最近のニュースではひよこの殺処分は非人道的だとしてドイツやフランスでは廃止の方向に進むなど、家畜の人権(?)に関するテーマも多く取り上げられていることも影響しているでしょう。
(私も知らなかったのですが、生まれて1ヶ月ほどのひよこのオスは使用価値が低いとして、シュレッダーにかけられ一瞬で粉々に。家畜の餌などになるそうなのですが、あれを映像で見るとかなりのトラウマです。。。ドイツでは孵化前にオスメスを判別できる手法が開発されたらしく、メスのみを孵化させるそう)
とは言え、人間は雑食なので若い人が動物性のものを全く摂らないのも栄養面では問題かと。
これは難しい問題ですね。
その4。とにかく硬いドイツの肉。
ドイツ人は脂肪分の多い肉を嫌がる人が多いので、日本の肉に比べてとにかく硬い!唐揚げを作ろうにも「もも肉」が骨付きでしか売ってないので簡単に作れません。。。とほほ。
昔の日本人はトロなんて脂が多くて食べなかった!と聞くけど、ドイツ人もまさにそんな感じです。
と、今回は秋休みの楽しかった近所での日々を思い出し書いてみました。
ああ、明日から学校です。2週間あっという間だったなあ。。。(遠い目)
ゴロゴロしていたロックダウン期から毎日学校に通う日々となり、子供もこの2ヶ月ほど疲れていたのでいい休息期間にはなりましたけどね。
明日から私も早起きせねば!
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