ドイツに旅行に来る際、「ドイツって英語が通じるのかしら?」と不安に思われる方は結構いらっしゃるのではないでしょうか?
結論から言うと旅行程度であれば全く問題ないでしょう。
まず、ホテルはほぼ英語OK、一般的に日本よりははるかに英語は通じますし、喋れる人は多いです。
英語に近い文法なので習得が比較的容易、英語教育の質が上がり喋れる人が増えたなどの理由が挙げられます。
が、他のヨーロッパ諸国に比べると、英語力が高いとは言い切れないかな…。
ベルリンやデュッセルドルフ等の国際的な大都市部は別世界と言われるほど英語が通じますが、ドイツの地方都市ではやはり生活するとなるとドイツ語がある程度は必要。
特に役所が本当に通じない…(涙)。
役所ってドイツ生活の玄関口なのに。
また傾向として、年配の方は苦手な人が多いけど、若い人は得意な人が多い。ドイツの大学生は大体問題なく喋れます。銀行や保険屋などはほとんど喋れますが、市場や車屋、修理屋などはドイツ語のみ!と言うところも結構あります。
ちなみに医者は絶対喋れるはずなんですが、英語で間違って伝えてしまい、万一トラブルが起こることを避けるために、あえてドイツ語しか喋らない人もいます。
*長男アユ(中1)の英語のテキスト。やはり日本のよりは難しいです。
授業は全て英語で行われるとのこと。
まあ、基本ドイツはドイツ語です。
学校でも最初は英語でやりとりしても、他の移民の家庭がガンガンドイツ語を覚えていくので、いつまでもお客さん気分でいられず、こちらもやむを得ず話さねばならない状況になります。
やはりそこはドイツ、大国だからでしょうね。お隣フランスもそんな感じだそうです。
一方、英語力高いな〜!と驚くのが、オランダやルクセンブルクなどの小国や、デンマークやスウェーデンなどの北欧諸国。
北欧なんかでは子供番組が英語放送らしく、子供の頃から自然に英語に親しんでいるのだとか。
あとこれはドイツだけでなくヨーロッパ全般に言えるのですが、数カ国語を喋れる人が結構珍しくなくて驚きます。
これはドイツの中学校以降で英語の第1外国語のみならず、第2外国語も学ぶ環境だからかと思います。あとは留学したり、結婚したりなどであちこち移り住むからでしょうね。
ちなみにベルギーはドイツ語、フランス語、オランダ語の3カ国語が公用語、スイスはドイツ語、フランス語、イタリア語、ロマンシュ語の4カ国語が公用語です。オランダでもドイツとの国境付近の街だとドイツ語が十分通じたりもします。すごいな、ヨーロッパの語学環境…。
長男の学校では第2外国語の選択言語はフランス語とラテン語。(ラテン語はクッソ難しくて、古代ローマ人が使いこなせず死滅した言語と言われている)今は話されてはいませんが、歴史的建造物や美術館などでたまに書かれているラテン語を読んだりする時に使えますし、フランス語は、次の休暇で出掛けたときに使える!と言う実用さがあります。
使う機会が多いってモチベーションが上がっていいですよね。
コメント
コメント一覧 (2)
日本語話者が、高齢者の喋る(例えば津軽弁などの)ガチ方言を何日で理解できるようになるかという感覚に近いという話を聞いたことがあります。
ヨーロッパは陸続きでたびたび国境変わったりもしてるので、日本語の方言くらいの差違で何となく意思疎通できちゃう言語もあると聞いて、それは何だかズルいわ(笑)と思ったものです。
そうなんですよね!あの人たちずるい!Wとよく思います。語学学校行っていた時、スペイン人とポルトガル人がお互いの言語で話していたのですが、「(相手の言葉は)喋れないけど、何を話しているかはわかる」と言っていたので本当に方言みたいなものなんだろうな、と驚いた次第です。日本人は中国語、韓国語は比較的習得が容易らしいですが、やはりヨーロッパの言葉は本当に難しいですね。5年いるけど流暢に話せるなんて夢のまた夢です。