26.06.2020


漫画の通り、夫が3センチほどに育った首の下の粉瘤除去手術をしてきました。

コレ、結構以前からあったのですが、最近になって大きく成長し、
ここ数日急に熱を帯びるようになり痛み出したので、そろそろ放置のリミットだった模様。
しかしこのコロナ禍に病院であっさり診てもらえたのはよかったです。


私が経験した限りの感想ですが、ドイツの医療は日本のきめ細かなものと比べ
「かなりざっくり」していると言っていいでしょう。


まずあまり抗生剤を出しません。次男ワタが永久歯を抜いた時も抗生剤など特に出されず
(痛み止めだけ出された)「次の予約までに何か問題があったら来てください」と言われただけ。

私は小心者なので「万一何かあったら」とハラハラしてしまいますが、
ドイツでは可能性の低い「万が一」まで事前にあまり心配しません。
何かあればアクションを起こす、という考え方なのです。
(もちろん可能性の高いことー例えば虫歯予防ケアなどには力を入れています。)



そのため夫の場合も抗生剤なし。
やはり夫も心配で聞いたら
「君は健康そうだから大丈夫」
とあっさりした回答だったそう。

ケアも「普通にシャワー浴びていいから。清潔な水なら大丈夫。」
と言われ、渡されたのはガーゼ絆創膏セットのみでした。
こ、こんなんで大丈夫なの!?といつも思うのですが、
コロナ禍でもロックダウンが大幅に解除した現在は、
病院も通常通り診てくれるのでありがたくもあります。


先日、日本の友人が激しい腹痛に襲われ
急遽病院に電話したところ、熱がなければ受診可能と言われたそうで
なんとかギリギリ熱はなかったため(37度未満)受診することができたそうなのですが、
結果は盲腸炎だったそうです。


コロナ対策のために日本はいつでも慎重でありがたいことだけど、
気軽に病院を受診できないのはキツいな、
コロナのために他の医療を必要としている患者が犠牲になってしまうのはどうなんだろう。
とも考えてしまいました。


まあ、医療だけでなく、美容院や他のサービス全般、ドイツ社会はいつも
「大体70パーセントできていればオッケー」という空気があります。

学校も医療もサービスも日本に比べれば物足りなさを感じることはありますが、
安価で多くの人にサービスが受け渡る、また労働者が過労にならない、と言ったメリットもあります。

一方日本は100%の完璧を求める分、学校も部活に行事に、非常に充実しているし、
医療も美容院も丁寧で安心できる体制ですが、完璧を求めすぎてストレスになったり、
給料以上の労働を強いられたり、融通の聞かない面もあるなと感じます。


ドイツ生活の初期は、ドイツのざっとしたやり方に本当に驚いたし信じられなくもありましたが、
ドイツのやり方にもメリットがあるなと感じてから、
物事には必ず両面あるということに気がつきました。


単純比較はできませんが、この点は結構日本とドイツのかなり大きな考え方の違いです。
ドイツ滞在の際に知っておいて損はないと思います。