コロナの影響で以前に比べてめっきり人に機会が減りました。


おかげで日本人家庭の我が家ではドイツ語を話す機会が減る減る…。これではアカン!と1時間10ユーロ程度から語学が学べる「italki」というオンライン会話を試してみることに。これは講師が提供できる語学と価格を自身で設定してそれを生徒が選び支払うというシステムです。日本だと「カフェトーク」というオンラインの習い事サイトがありますが、それの語学特化版(かつ安い先生が多い!)と言っていいでしょう。

と、また私の語学勉強オタクな話になってしまいましたが、私はとにかくドイツ語や英語での会話が、読み書き能力以上にひどく苦手です。抵抗なく電話ができる夫に対し、私はいつも電話を避け、メールで対応してしまいます。どうしてそこまで苦手なのかな、と自分でも思うのですが、やはり「間違えることが恥ずかしい」からでしょう。

しかしコロナ禍でそうも言ってられなくなってしまいました。


混雑、密空間を避けるため、フィットネススタジオも美容院もだいたい何もかもが、電話で予約しなければならなくなってしまったのです。最近はだいぶ規制も緩み、以前よりも直接予約を取れる雰囲気にもなってきましたが、とにかく数週間前までは電話オンリーがほとんど。

よりによって最難関な電話…(涙)。


顔なじみのフィットネスはまあいいとして、美容院は最近新しいところに変えたので予約はかなりストレス。。。


しかし、もう3ヶ月くらい行ってないし、そろそろプロのカラーリングもお願いしたいところだったので頑張って電話してみました。まあ、やはり知らない言葉も出てきたので、何度も聞き直しなんとか予約ゲット。ドイツでは結構しつこく聞くと嫌な顔(声)をされることもありますが、それにビビらず頑張ればなんとか自分の欲求を伝えることが可能です。

16.06.2020

ふー。とりあえず予約取れてひと安心。

やればできるじゃないか!私!


しかしどうして私はこうも自信がないのか時々考えます。

B1レベルの試験に受かってすぐの頃、同じ語学学校のクラスのブルガリア人のクラスメイトが用件があって電話をかけてきました。当時は本当に電話なんてできるレベルではなく、何を言ってるか分からなかったのでひたすら「ごめん!全然わからない。メール書いて!」と言ったのに、彼女は
「あんたはB1に受かった。大丈夫、話せる!ほら話せ!」と言ってきて全く電話を切ってくれないのです。半分涙目でしたが結果ちゃんと対応することができ「あ〜私でもドイツ語で電話できるんだ〜」とものすごく嬉しかった思い出があります。


職を求めてやって来た移民の多くはとにかく生活を安定させることが必要で、2〜3年目にしてB2レベル(専門職がこなせるレベル)のドイツ語を身につけ働いている人も少なくありません。「恥ずかしい」なんて言っている暇などありませんよね。


このハングリー精神こそが語学習得の鍵だと思うのです。

ただそれだけでなく、語学学校で出会ったたくさんの外国人たちやドイツ人たちと比べても、日本人は全体的に謙虚で完璧を求める、間違えると自分を責める傾向にある人の割合が高い気がします。


多分これは教育や文化の違いによるのかなと。日本人の相手を思いやる文化は素晴らしいですが、これも度をすぎると勘ぐりすぎて心を病んだり、自分に非があると自身を責めてしまうことに拍車をかけてしまうのかなと思います。