なるべくトラベル本には載っていないようなドイツ文化を時折旅行者向けにもお伝えしているこのブログ。いくつか思い出したので、思いついたままにちょこちょこと描いてみました。

1、北欧雑貨や北欧家具が流行っていないドイツ

日本で数十年前頃から爆発的に流行した北欧家具や雑貨。
実は私も日本にいた時、マリメッコやアラビア、イッタラなどの北欧食器が大好きでちょこちょこと買い揃えていました。
こちらに来たらさぞがしアウトレットなども発達していて買いまくれるのでは!?と鼻息荒く興奮していましたが、
いざドイツに来たら。。。専門店に行かない限り、なんとほとんど見ない!
そう、ドイツでは日本に比べて北欧雑貨や家具はさほどメジャーではありません。ヨーロッパで北欧雑貨を買いたいならやはり北欧に行くのが一番でしょう。
ドイツ人にとって北欧は家具や雑貨の国ではなく、森の湖畔でのんびり夏の休暇をたのしむ国といった認識の方が強いようです。もちろんIKEAはドイツでも超メジャーで大人気ですけどね。
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2、エレガントさが重視されるドイツ

ドイツのみならずヨーロッパ全体で大人の振る舞いとして「エレガント」さは大切です。例えばカフェでレストランで注文する際、日本であれば大きな声で手をあげ「すみませ〜ん」と叫びますが、こちらではNG。すぐにウェイターさんが来なくても辛抱強く待ち、近くに来たら、目で合図して(私はほんの少しだけ手を振りますが)来てもらいます。あまりに来ない場合や急いでる場合はさらっと言いに行くのはOK。要は大きな声で呼ぶことだけは避けた方が無難です。

また日本ではバタバタと駅構内や街中で走っている人を見かけますが、それもこちらではNG。特に人が多い場所でこれをやると周りから「危ないでしょ!」と怒られる可能性大です。
またドタバタと走る姿はみっともないため、大人は急いでいても人混みの中ではエレガントに周りを気にしながらも早歩きで歩くことをオススメします!

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3、いろんなものが結構普通に壊れている。そしてみんなそれをさほど気にしない

ドイツは、ヨーロッパのハイテク先進国と言うイメージがありますが、実際日本に比べ、いろんなものがクラシカルな社会です。駅の券売機や刻印機が壊れていたり、駅構内のエスカレーターが動かなくて階段のように普通に歩くなんてことは日常茶飯事。
長距離電車(特別料金を払って乗る新幹線のような電車は別。)の中のトイレもしょっちゅう壊れていたりとか。。。それでもみんなまあこんなものか、と慣れたもんです。ドイツ人は主張が強いからこう言った際に文句を言いまくるイメージがあるかと思いますが「まあ、この給料や財政状況ならこんなもんでしょ」と冷静に分析できる側面もあり、そうしたことに腹を立てている人はあまり見ません。
(多分日本人の方がこうしたサービスに関してはうるさいです)

公共トイレも然りで、うちの母が来たときは「電車の中のトイレ、清掃が不十分ね」とぼやいていましたがそもそもトイレ掃除でものすごく給料がもらえる訳でないのにそこまで綺麗にする訳ないだろ!と言う思いが見事に現れている掃除っぷりであり、
そしてそれに誰も期待していないのがドイツ人なのです。家の中がピカピカなのに、公共トイレには求めないのが面白いですよね。
と、言うよりドイツではサービスに期待してはいけないと言うことですね。


いかがでしたか?

ドイツ滞在には「日本の常識=ドイツの常識 ではない」、と言う認識を持つだけでも、パニックにならず周囲を観察しながら周りに溶け込むことができるのでオススメですよ。
(悪目立ちするとスリなどの対象になりやすいので〜。)