20.01.2020

マンガに描いた通り、アユのクラスには学校で全く喋らない子がいます。
通知表でも発表&発言重視のドイツで、ここまで喋らない子が進学校であるギムナジウムに入れたことにまず驚きでした。(筆記重視の日本ならまだ分かりますが)が、さらに驚いたのが、先生もその子に喋ることを強要しないと言うことです。


今のドイツの教育は非常におおらかですが、昔は日本同様に厳しいのが当たり前で、指示棒でピシャリと叩いたり、大量の宿題を課してできないと怒鳴ったり‥などが結構普通にあったそうなのですが、今日ではそのような教育は虐待だと言う考えが一般的だそう。書きとりの練習も減ったため、最近では単語の綴りが完璧に書けない子も増えているのだそうです。のびのび教育もなかなか難しいですね。

話を戻しますが、その「全く喋らない子」はたまにアユの携帯に「電話していい?」とメッセージを送るそうで、電話では話すのだそう。アユ以外にも他の友人数名にも電話はするそうですが、大多数の前では喋れなくなる体質なのかも知れません。 ちなみに私の子供時代にも学校で全く喋らない子がいました。彼も同様に、学校では全く喋らないのですが、一度その子の家で遊んだ時、ものすごく喋るので本当に驚いた記憶があります。 声が出ない訳ではなく、精神的なものなんでしょうね。彼が音読で当てられた時には顔を真っ赤にして読んでいたのが印象的です。先生も人前で話すチャンスを与えようとしたのかも知れませんが、今思うと、そういう精神的なものってある程度年齢を経ると解決することもあったりするので、無理に強要することは意味がないどころか逆効果だっただろうな、と。本人にとってはものすごく嫌だったのだろうなと思います。でも昭和はそんな時代でもあったしな。。。



子供の性質や性格はドイツも日本も、昔も今も根本的な点ではあまり変わらない気がします。