だんだんとギムナジウム(現地校)の宿題やテスト勉強の時間も増え、現地校の勉強に割く時間も増えてきた長男アユ。漢字や音読などの日本語補習校の宿題は比較的苦労せずこなせますが、圧倒的に大変なのが作文の宿題。と、いうか作文を書くのが大変なのではなく、テーマにかなり苦労しているのです。
今回は教科書(光村図書)にも載っている内容で、「6年間を振り返り頑張ったこと」「自分の将来」などを経験や自分が得た知識を元に書くのですが。。。これが非常にムズカシイ。
そもそもアユは将来の夢などまだ特になく、何かとりわけ頑張ったことなどないとのこと。
まあ、いわゆる「のんびりした普通の子」です。しかしこれを突き詰めてしまうと「将来の夢もなく、頑張ったことなどない」となってしまうのですが、よくよく考えると毎日ちゃんと楽しく学校に行き、土曜日は補習校にも行ってて十分よくやってると思うのです。なのに、「頑張ったことは?」「将来は?」などど言われると自分にないものを求められているようでアユ的にはプレッシャーに感じるようです。
そしてさらにこれを参観日に発表するらしく、それもアユ的にはもう1つのプレッシャーになっています。6年生と言う少しお年頃で、自分の心の内をオープンに言いたくないアユのようなタイプはさらにそれがストレスになっている様子。私なんかは小学生の頃からすでに漠然とした夢が色々とあって、それを人前で言うのも恥ずかしくないタイプの子供だったので、学生時代、特にこうしたテーマで書きにくいと思ったことはなかったのですが、アユを育ててみて、男子、特にうちの子みたいなタイプには難しいんだな、意外と万人が書けるテーマでもないのだな、と実感している次第です。だったらいっそ「夢は今のところまだありません」と言い切るのも許容してくれる方が、建前で書かれるよりは良いと思うのです。が、なんとなく教科書の手本から「こう言うことを書きなさいよ」と無言のプレッシャーを感じてしまうのですが。。私が女子だからか、それとも大人だからか色々と深読みしすぎ?
ドイツでも、最近のニュースを調べて皆の前で発表したり、小学校だと冬休みにしたことを文章にすることはあります。が、このような漠然としたテーマを扱うことはないのであまりストレスには感じないそう。
しかし日本の教科書には「協力」「団結」「みんなで」と言う言葉が本当によく出てきますよね。ドイツの教科書では見ない言葉のオンパレードです。ドイツで近い言葉だと「困っている人がいれば助けよう」「一人でできない場合は誰かと一緒にやろう」「ヘルプできる人がいれば手伝ってください」のような感じでしょうか。そもそもガッツリ団結が必要な機会がない(笑)。まあクラス対抗も運動会もないし。。。
日本とドイツ、両方の国語を並行して学んでいると本当に興味深くて面白いです。
コメント
コメント一覧 (3)
ユウさんのドイツ生活のブログを楽しく拝見しています。
我が家の小二の息子も同じようなタイプなのかもしれないと、今回の記事のお話を読んで、
はっ!!!としました。
毎週末の宿題の日記は、行った事実だけでなく、思ったことや考えたことなど、気持ちを書いてみようと促すのですが、あまり書かれることはなく、こちらがアドバイスをし過ぎて、本人がやる気をなくしてしまうという流れもありまして。
タイプ的にこういう接し方をしたら、いい具合にモチベーションが向いた等、経験談がありましたら、簡単でいいので、教えて頂けたら幸いです。
過去の記事リンクでも結構です。
小2男子ならまだまだ日記を大人の理想的なイメージで書ける子はほぼいないと思います!私の経験上、女の子で感受性豊かな子ならどんどん筆が進む子もいるとは思うのですが、小2男子は総じて、数日前の記憶すら曖昧な状態です。私も下の子が小3なので「ほらもっとなんかない?あんなに綺麗な紅葉、なかなか見れるもんじゃないよ」とか言って促してもポカーンなので困っていましたが、夫に「そもそも紅葉が何に比べてどれだけ綺麗かと言う経験なんてないんから純粋に分からないだよ。大人は経験がいろいろあるから色々と描写できるけど」と言われハッとしたことがあります。他にも例えば動物園に言って大人は象やキリンの話を書くだろうなと思っていても、帰りの車の中で食べたおやつが美味しかった、とか大人的に頓珍漢な答えが返ってくることもありますよね。まだまだ記憶を整理して書くのは難しいのだと思います。なのでうちでは3〜4年生くらいまではなるべく日記でも描写、(出来事とか様子とか)プラス一言二言感想が入れられたら十分かなと思っています。あまり親が感想を強要すると親の日記になってしまい、書かされることに嫌悪するので、なるべくインタビュー形式で具体的に聞いて(「動物園でなにを見たっけ?なにが一番好きだった?それはどこが?」など)なるべく自分の口から出た言葉で書かせるのはちゃんとその子の感想なのでいいと思いますよ。まあ、私もいつも理想通りにはいきませんが^^;
経験談を教えてくださり、ありがとうございます。
参考になります!!
インタビュー形式、いいですね!!
早速、取り組んでみたいと思います(^^)