だんだんとギムナジウム(現地校)の宿題やテスト勉強の時間も増え、現地校の勉強に割く時間も増えてきた長男アユ。漢字や音読などの日本語補習校の宿題は比較的苦労せずこなせますが、圧倒的に大変なのが作文の宿題。と、いうか作文を書くのが大変なのではなく、テーマにかなり苦労しているのです。

今回は教科書(光村図書)にも載っている内容で、「6年間を振り返り頑張ったこと」「自分の将来」などを経験や自分が得た知識を元に書くのですが。。。これが非常にムズカシイ。


そもそもアユは将来の夢などまだ特になく、何かとりわけ頑張ったことなどないとのこと。
18.01.2020

まあ、いわゆる「のんびりした普通の子」です。しかしこれを突き詰めてしまうと「将来の夢もなく、頑張ったことなどない」となってしまうのですが、よくよく考えると毎日ちゃんと楽しく学校に行き、土曜日は補習校にも行ってて十分よくやってると思うのです。なのに、「頑張ったことは?」「将来は?」などど言われると自分にないものを求められているようでアユ的にはプレッシャーに感じるようです。


そしてさらにこれを参観日に発表するらしく、それもアユ的にはもう1つのプレッシャーになっています。6年生と言う少しお年頃で、自分の心の内をオープンに言いたくないアユのようなタイプはさらにそれがストレスになっている様子。私なんかは小学生の頃からすでに漠然とした夢が色々とあって、それを人前で言うのも恥ずかしくないタイプの子供だったので、学生時代、特にこうしたテーマで書きにくいと思ったことはなかったのですが、アユを育ててみて、男子、特にうちの子みたいなタイプには難しいんだな、意外と万人が書けるテーマでもないのだな、と実感している次第です。だったらいっそ「夢は今のところまだありません」と言い切るのも許容してくれる方が、建前で書かれるよりは良いと思うのです。が、なんとなく教科書の手本から「こう言うことを書きなさいよ」と無言のプレッシャーを感じてしまうのですが。。私が女子だからか、それとも大人だからか色々と深読みしすぎ?


ドイツでも、最近のニュースを調べて皆の前で発表したり、小学校だと冬休みにしたことを文章にすることはあります。が、このような漠然としたテーマを扱うことはないのであまりストレスには感じないそう。


しかし日本の教科書には「協力」「団結」「みんなで」と言う言葉が本当によく出てきますよね。ドイツの教科書では見ない言葉のオンパレードです。ドイツで近い言葉だと「困っている人がいれば助けよう」「一人でできない場合は誰かと一緒にやろう」「ヘルプできる人がいれば手伝ってください」のような感じでしょうか。そもそもガッツリ団結が必要な機会がない(笑)。まあクラス対抗も運動会もないし。。。


日本とドイツ、両方の国語を並行して学んでいると本当に興味深くて面白いです。