12.09.2021


気がつけば9月も中旬に差し掛かろうとしており、暑い夏はどこへやら、急に肌寒い日も増え始めましたね。


もちろん肌で季節の移り変わりも感じますが、テレビのCMを観てても「秋を感じるものが増えてきたな」と感じます。

子どもたちがテレビを見るたびによく言うのが

「日本ってビールのCM多いね!」

とのこと。


確かにちょっと前まで夏の暑い中、ごくごくと美味しそうにビールを飲むCMばかり目にしていましたが、最近では七輪で焼いた秋刀魚や秋の味覚などと美味しそうに飲むビール(または発泡酒)のCMばかり目にします。確かに観ている時間帯もあるのかも知れませんが、日本ってビールのCM多い。。。


そしてどれを見ても飲みたくなってしまうものばかり(笑)。


もちろんドイツでもビールのCMはやってましたが、ここまで多くなかったかも、と言うかあまり印象に残らないものが多かった気がします。


本帰国して気がついたのですが、日本のCMは季節感を意識したものが非常に多く、本当に消費者の心理を分析して作られてるな〜とその繊細さに驚きます。


もちろん四季の移ろいは、「肌寒くなったな」とか「通勤の途中にある梅の蕾が膨らんできたな」など日常の中で感じとることはできますが、CMなどで「春だよ!」「夏だよ!」などと強調されることで「ああ、四季がある日本って素晴らしい」と私たち日本人はより感じるのではないか?とも感じました。ちなみに夏にあそこまで「青春や恋の甘酸っぱさ」を感じさせるのは日本特有の文化なのでは?(笑)と思うワタクシ。

いや、みんな夏は恋をしやすいですけどね(笑)。


ちなみにドイツの夏は日本よりグッと涼しく天気も悪くて薄手のコートが手放せない「ハズレの夏の年」もあるのですが、冬が厳しい分、春から夏への季節の移ろいへの人々の喜びはひとしお。そして色とりどりの落ち葉の季節である秋も本当に美しい。冬はグレーの暑い雲が覆って鬱になる季節ですが、お隣パリのエッフェル塔やコンコルド広場のライトアップは息を呑むほどに美しかったな、とヨーロッパの四季も思い出します。


それぞれの国にそれぞれの四季。


今年は日本の久々の四季の移ろいを肌で、そしてCMを見ながら「季節のビール」とともに楽しもうと思います。