日本時代(渡独前)はほとんど食洗機が活用できていなかった我が家ですが、ドイツで食洗機の威力にすっかり魅了され、日本でも新しく食洗機を入れ替えて使うようにしました。
もともと我が家のマンションにはビルトインタイプが備わっていましたが、こちらが家主として部屋を貸している間に故障したそうで、今後帰国する自分たちのことも考えて使いやすいタイプの食洗機を導入。
以前のものはタンスの引き出しのようなタイプでとにかく全然物が入らなかったのですが、今回はサイドがないタイプなので若干ですがスペースが広がりました。以前のものに比べたら格段に良くなったので現在は我が家の家事の必須アイテムとして毎日使っています。
が、正直言うと、ドイツ時代の食洗機が恋しくて仕方ない…。
ですが正直、一体なぜ私がここまで食洗機のことばかりにこだわっているのか理解できない人はいると思います。
というのも日本ではまだまだ普及度が低く、たとえマンションに備えつけられていたとしても、さほど使いこなせていない、使い勝手が悪い、場所をとる、なんだかんだで手で洗った方が早い、と思われてる方も多いでしょう。実際これらは事実だと思います。
つまり日本の食洗機は控え目に言わせて頂くと「イマイチ」なのです。
ドイツ時代はなぜこんないいものが日本で普及しないのか不思議でしかありませんでしたが、戻ってきて実際に使ってみてその謎が解けました!
というわけで私なりのその理由を書かせていただきたいと思います。
その1:食洗機が小さすぎる。
日本メーカーが出している食洗機の最大幅は45センチ幅。実は我が家もこのサイズなのですが、この容量では4人家族には到底足りません。
結局入り切らず鍋などの煩わしいものを手で洗うハメになります。これでは洗濯機に洗濯が入り切らないくて結局半分の汚れ物を手で洗うようなもの。ちなみに我が家のドイツ時代は60センチ幅のもので、1日2回ほど回していました。
同じような皿を何枚も買っておけば、汚れた皿を食洗機に溜めていても困りません。
その2:大きいものを導入しようにもサイズが合わない&高すぎる
だったら大きいものを買えばいいじゃない!と単純にいかないのが日本のキッチン事情。
MieleやBoschなどの海外製品は非常にお値段が高く、気軽に買える値段ではありません。
さらにリフォームや注文住宅ならともかく、マンションのビルトインスペースに収まらないのが現状です。
しかしこれ、単純に「日本のキッチンが狭い」と諦めてはいけない問題だと思うのです。
ドイツの場合、キッチンは自分たちでつける場合が多いと以前記事に書いたことがありましたが、ドイツのキッチンは基本「箱」の集合体であり、自分でそれを組み合わせてオリジナルキッチンを作成します。
オーブンや食洗機サイズ(幅45センチまたは60センチ)も決まっているので、その部分も合わせて設計が可能です。なので小さなキッチンスペースでも自分の不要だと思う部分を削ってビルトインの60センチ幅を入れることは可能なのです。
これは個人の問題ではなく、日本のキッチンメーカーや家電屋がバラバラにサイズを作っていることにあると思うのです。
またコスト面でもIKEAであれば60センチ幅の食洗機は大体5万円くらいで購入でいます、オーブンや食洗機が壊れた場合もそこだけ入れ替えればいいので楽でした。
その3:水圧などが弱いからか汚れが落ちにくい
茶しぶをはじめドイツの頃に比べて明らかに落ちないものが多い。これは手で洗った方がいいや、と思われてもおかしくないかも…。
と、まあ日本の食洗機&キッチン事情への不満をつらつらと書き連ねてしまいましたが、食洗機の普及&機能向上は主フの救世主になること間違いなしだと思っていますので、個人的にはもっと日本の家電メーカーには頑張ってもらいたい!と思っています。
もっと台所をカスタマイズできるようサイズの面で他社メーカーと協力し合うとかかいろんな複雑な機能をつけることよりも、しっかりとその家電としての役目を長く果たせるようにするとか。
もちろん手洗いでないと洗えないものはありますが、それでも「本気の食洗」を使ってしまうと、もう食洗のない世界が信じられないほどになります。冬の手荒れもしなくなるし、食後のカレー鍋にうんざりすることもなくなります。
日本人は美味しいものをこよなく愛し、夕飯に何品も食卓に並べる民族。家族もそれを求める人は多いでしょう。家庭の平和のためにも日本の家電&キッチンメーカーさん!よろしく頼みますよ!!
コメント
コメント一覧 (16)
我が家は賃貸なので諦めているのですが、それでもちょくちょく思います。(なんでうちは子供3人もいるのに食洗機ないんだ!!!)と。笑
むしろ食洗機のために家建てたい!と思いますが(笑)転勤族なのでいつになるやら…でも日本だとビルトインはそんな感じなんですね( T_T)
ほんと!日本のメーカーさん頑張って欲しい!!!
ドイツの素敵なところを取り入れて欲しいです〜(^○^)
ドイツにいたことがあるので、すんごく共感します。
日本のメーカーさんにお願いしたいのは、メーカー間での連携、業界での規格統一などにもっと尽力してほしい、ってことかなぁ。
各メーカーが、国内市場での競争のために、細かな差別化にばかり力を入れて、お客側からすると「正直、ココは追求不要」と思われるスペックが多く、
肝心の、お客側の実用的なニーズ(食洗機のサイズとか)はおざなりにされてる気がしてます。
各メーカーが強みを持ち寄れば、ゆくゆくはそれらが統合されて世界にも広まるような商品が完成しそうなのに…なんて、非現実かな?(笑)
市場飽和状態を早めに経験してるヨーロッパのメーカーには、学ぶところが多い気がしますよね!
日本の食器は形状とかも食洗機にあわないのが多いと思います。器が好きなので食洗機向きではないんですよね
がんがん使ってます。
鍋もフライパンも食洗機で洗えたらいいのになぁ〜って思ってました…
海外では普通なんですね!!!
もしや、海外の食洗機は、予洗いいらないんでしょうか?
日本の食洗機も頑張ってほしいです。
私もオランダにいたときに食洗機の魅力を知り
日本で家を建てるときにデカイやつ入れました。
IKEAのキッチンで安く入れられました。
本当にあれを知るとやめられませんよね。
とにかく日本人はもっと家事労働で楽をするべきだと思います!
お子さん3人で食洗機は必須ですよね〜!!W
私もビルトインの家電を入れ替えたいために引っ越したいくらいなのですが、なかなか金銭的にも厳しく実現できません〜T0T
私がまさに思うことを、さらにより簡潔にわかりやすく書いてくださり(笑)感激しています!!なにせ私、ボキャが少なく。。。
日本は島国なので小さい機能ばかりで競い合い、結局共倒れになりそうな予感、、、と友人も話していました。日本の家電メーカー本当に頑張って欲しいです!
なるほど、工務店の相談はいいかもしれませんね!ちょっとしたことですが、食洗機が使いやすくなると生活が大幅に変わりますもんね!!!
なんと20年前と変わってないのか〜!と思うとガックリです。。。
コーヒーの渋が落ちないって結構致命的だと思うんですよね〜(涙)
確かに日本の食器って、木のお椀やお箸はもちろんのこと、小鉢が多くて食洗機に合わないなとも思いました。だからこそ日本のメーカーには日本の小皿が入りやすいように食器入れの内部を工夫して欲しいなと思っています!
ストウブやル・クルーゼなどの鍋は入れまれませんが、食洗対応しているものは入れられますよ〜!フライパンからパスタ鍋、なんでも突っ込んで洗っていました。サイコーでしたよW
オランダも食洗機、大活躍ですよね!やはり海外暮らししていた友人は皆、家を建てる際に絶対にデカい食洗を入れています。あれを知ってしまうともう戻れない。。。おそらくオランダ人もろくに平日は料理なんて作らないであろうに立派な食洗機。笑 かたや日本は料理をこんなに作るのに未だ手洗いが主流だなんてなんだか不思議すぎます!
あ、コレは便利! とまではなりません
乾燥だけ使っている ただ入れ物として使っている という家を知っています
鍋とフライパンが入るといいなぁ
鍋とフライパンが入ってこその食洗機ですよね!大きいボールとか食器が入らないのもめちゃくちゃ不満ですよ〜。食洗機は本来めちゃくちゃ便利なものなのに、小さすぎるが故に日本では「手洗いの方が早い」とまで思われているのが残念でなりません。