ドイツを離れてもインターネットのあるこのご時世、子供らはたまにドイツの友達ともチャットをしたりビデオ電話をしたりしてコンタクトを取っています。



長男アユはもう中2なので自分のスマホも持っているし、こちらが関与することはまずないのですが、次男ワタはまだ親を通じての交流がメイン。


ワタのお友達の親御さんも「必ず手紙を書くね!〇〇(自分の子供)もとてもワタに書きたがっているから!」と言ってくれます。もちろんこちらからも「ワタも書きたがっている!ぜひ送るね!!」と返答。



日本語でも勿論ですが、手紙をドイツ語で書くことは、友情を育み続けられるだけでなく、ドイツ語の維持にもつながるので本当に親としてはこのような機会は最高だと思っています。できればどんどん子供にも書いてもらいたい!!!


が、子供はどう思っているかというと…「めんどくさい」(笑)


チャットなんかは気楽にできるのでワタも喜んでやりますが、やはり手紙を書くとなると勉強のような感覚なのか、どうも乗り気になってくれないのです。(筆まめなお子さんもいると思いますが)


なのでこっちが書く日を定めて、さらに手伝ってあげないといけません。(放っておくと永遠に放置 or 本当にどうでもいいものが仕上がってしまう。。。)


ということで、手紙を書かせるという行為は、うちでは完全に親の仕事。書き上げて投函した時に最も清々しい気持ちになっているのは実は他ならぬ私という…(笑)。



ではドイツ側はどうなのか?というと…

あちらもどうやら我が家と同じような様子。

16.06.2021


親から言われて書いたな〜と思われる文面の感じや、お母さんから「遅くなってごめんね!やっと書き上げたわ!これから送るね」というメッセージをもらっている状況からも明らかです。


ドイツのお母さんたちも、自分たちの子供にぜひ手紙を書かせる機会を与えたいと思っているはず。



と、いうのもドイツでは正しいドイツ語の文章を書けることが非常に重要であり、世間的にも教養があるとみなされます。ドイツ語特有の長ーい長ーい文章も当然ながら文章力がないとまず書けません。

ドイツでは中学校以降のテストでも、日本の穴埋め式とは異なり、とにかく長文を書かされ、それを先生が長い時間をかけて採点し、さらにノートに半ページほどのコメントを書いて返します。(なのでテストが返ってくるのがすごく遅い!)


ドイツ語の強化のため、現地で家庭教師の先生にお願いした時も、先生は子供らに日記を書かせたり、物語を書かせたり、また何かしら文章を読んで、それを自分の言葉で要約させたりしました。


ドイツ語の強化というのでもっと「前置詞はこの場合〜で。。」みたいなノウハウを教えるのかと思っていたのでしたが、ひたすら文章を書かせることがメイン。ドイツの子にとってそれがいかに重要なのかを後で知りました。


ちなみに日本においては、文才があることも大切ですが、美しい文字を書けることも大切な要素ですよね。この点はドイツ育ちのうちの子供らにとって非常にストレスのようです。。。



そして手紙を書かせたいもう1点の理由。それはドイツ人の付き合い方に関係していると感じています。


ドイツ人は最初はとっつきにくいですが、一度仲良くなり、信頼関係ができるとその関係を非常に大切にする人が多いのです。


なのでしばらく会っていなかったり遠くなはれたりしている友人にも「あなたのことをいつも想っていますよ。」という定期的なアピールは非常に大切であったりするのです。(両親や家族に対してもそうですね。)まあ頻繁な必要は全くありませんが。。。実際忘れた頃にひょっこりやってくると嬉しいものです。

なので皆さんもドイツ人のお友達ができたら、イースターやクリスマス、ニューイヤーなどにポストカードを出したりメールを出したりすることをお勧めします。きっと喜ばれますよ^^


勿論皆さんお仕事に育児に家庭のことに日々忙しいので、感覚が開くことはドイツ時代もしょっちゅうでしたが、こうして遥か東の異国に行ってしまった私たちをたまに想ってくれていることを思うと、本当に暖かく嬉しい気持ちになるのです。