28.05.2021



次男ワタが林間学校から帰ってきました。


コロナ禍にも関わらず奇跡的に開催できたことに加え、お天気にも恵まれとても楽しかったようです。ドイツでは修学旅行は軒並み中止している状態なので、なんか信じられないくらいです。



そう、コロナ禍以前にはドイツでも修学旅行はありました。


ドイツではKlassenfahrt (クラス旅行)と呼ばれ、学年で皆で同じ場所に行くのではなく、クラス単位で先生と親とが話し合って目的地や日程を決める非常にカジュアルなスタイルです。(宿泊先は大体がユースホステル)



旅行スタイルがカジュアルなだけではなく、解散も非常にカジュアル。2〜3日ぶりなのに親子で抱擁する姿を見て「欧米やな…」と思ったものですが、解散もそのまま各自勝手にお迎えして帰るという感じで「え、これもう帰っていいの?」と、日本スタイルに慣れていた私としては当時、このカジュアルさにドギマギしたものです。


しかし月日が流れ…


こうした林間学校や修学旅行の際にも最後に集会的なものをするのか逆に不思議に思う私がいます。


実際に子供らの様子を見ていると非常に疲れているにも関わらず10人くらいの人が挨拶をし、子供らにも「集中して」「姿勢を正して」「声を出して」と促すこと数回。多分こんなに先生が頑張っても子供の脳は「帰りたい」としか思ってないはず。。。なんか不毛な感じが。(先生も頑張っているからこそなんか気の毒に感じてしまう。。)


こうした辛い状態でも頑張れるのが日本の子供のすごいところなのですが、こちらとしては聞いててあまりに退屈なので、私の意識は完全にどこかに飛んでしまい、両国なぜこんなに違いがあるのか、と分析していたのですが、まず日本では、まずプライベートとパブリックでの振る舞いはしっかり分けるべきという考えがあるんだと改めて気がつきました。


ドイツでは個(プライベート)あっての団体(パブリック)という考えなので、結婚記念日なので有給をなんの躊躇いもなくとったりだとか、祖父母が誕生日なので学校を欠席することなどが平然と行われています。(ただし、旅行などでの欠席は不可。なんらかの理由で休む場合、欠席届けが必要です。病気で3日以上休む場合も医師からの証明が必要。)


第2に、日本では、こうした修学旅行や林間学校などが単に「楽しい」だけではダメなんだということ。

この旅行は単なる遊びでない、意義があるということを強調しているように感じました。


旅行の内容自体は両国行っていることはさほど変わらないように思います。

みんなで料理だったり、ワークショップで作品作りだったり、森に行って自然について学んだり、その地域の歴史を学んだり。


しかしドイツでは「楽しかったね!スタッフさんありがとう!じゃあまた!」で終わりです。


こうしたマインドは両国、社会に出ても学校時代とさほど変わらない気がします。


実際、ドイツ人は「俺は休みのために働いているんだよ!あ〜夏休みの休暇楽しみ〜💓」「月曜日は一番最悪な曜日」などと小学生みたいなことを大人になっても堂々と言っています(笑)。

一方で日本だと「あいつ社会人失格だな」と冷たい目で見られそうな感じですが…。


日本の漫画でたまにある、「好きな人のプライベートと仕事の違いにギャップ萌え」(たまにネットで無料であって読んでしまう。笑)みたいな描写はドイツ人には理解されにくいかもしれませんね。


というわけでちょっと取り止めのない話に最後はなってしまいましたが…



今日は金曜日。素敵な週末をお過ごしくださいませ。