みなさん聞いてださい!
つ、ついに!!!長年(といっても数ヶ月ですが)戦ってきたドイツ時代の携帯電話Vodafoneの契約解約が、なんと日本にいながらにして先日ついに完了しました〜〜〜〜!!!!!
や、やった〜!!!!(涙)
事の発端は今年の2月ごろ。
夫の2年契約したVodafoneの携帯を本帰国のために解約しようとしたことにあります。
通常、ドイツでは携帯電話の契約期間(大抵2年)中は、正当な理由がない限り解約が不可能ですが、引越しなどの理由で同じ条件でサービスが受けられなくなった場合「Sonderkündigung」と呼ばれる「特別解約」が可能なのです。なので、その解約届さえ出せばあっさり解約できるものだと思っていました。
が、そうは問屋がなぜか卸さなかった。。。
何度も何度もVodafoneに解約届を出してきたのに、特別解約を受け入れてくれないのです(涙)。
本当に信じられないというか、どれだけアコギなんだかという感じなのですが、実はドイツでの携帯の特別解約は正当な解約理由があるにもかかわらず、本当に一筋縄ではいかないとのこと。
え?何を言ってるのかよくわからない。。。
聞いてびっくりです。
そこでネットで調べてみると、在独していた日本人だけでなく、現地のドイツ人ですら非常に苦労しているということが判明、特にVodafoneは他の会社より手こずるという文章までをネット上で目にしました。。。
なぜに、携帯の解約ごときでそこまで苦労を。。。(汗)
しかしそれが事実ならやむを得ない。そこで、私たちも長期戦になることへの覚悟を決め解約に向けて準備をしました。
まず、ドイツではこうした契約や法律上のやりとりにおいて、書類は最も有効な手法であるらしいため、手紙でやりとりをすることにしました。まあ、そもそも電話では拙いドイツ語では相手に舐められることも分かっていたので。。
そこで法律に詳しいドイツ人の友人からもアドバイスを受け、文章も法律を引用してほぼほぼ完璧なものを書き上げました。さらに「届いてないよ」とシラを切られないように、書留のさらに上をいく「einschreiben mit Rückschein」(書き留めしたという証明を送り主に送ってくれる)で送りつけるとほぼ完璧な手法。
なのにVodafoneは「あなたが解約されるのは残念です。それでは2022年の8月で終了させていただきます」という凄まじいボケをかましてきました。
(要は2年契約での普通解約を受理したというコメント)。
何度送っても、解約を告げた日から3ヶ月後に解約できる特別解約を受け入れてくれないのです。。。
流石になす術もなく、このまま泣き寝入りか!?と思っていたのですが、そこでドイツ人の友人に勧められたのがなんと消費者センター。
ドイツの消費者センターということで、敷居が高い気がする上、こんな法律上の話をドイツ語のみ(英語は不可)で出来るかすごく不安だったのですが…全身全霊で状況や経緯を詳しく綴り、証拠となる書類を全て添付してメールで送ったところ、2週間後に連絡が。
すでに連絡が遅くて不安になっていましたが、消費者センターの担当の方から非常に親身で親切なメールをいただき、5000円程度で対応してくれることとなりました。(しかも報酬は成功した場合のみ。)
うう、もう神に見えますよ。。。
しかし、あそこまでひどい対応をしてきたVodafone。
流石に消費者センターの人でも厳しい戦いになるかもしれない…とは思っていましたが、なんとセンターの人が連絡を送って次の日くらいにVodafoneから連絡が来たとのこと!ナニ、その早さ!?
しかも「対応に不備な点があり、すみませんでした!!!帰国以降の引き落とされている携帯代は全てお返しします!!!」とお詫びを入れてきたのです。
おそらく相手は、私たちが外国人だと分かっていて(文面や名前から)シラをきり続けていれば、渋々あと契約終了までの1年間は支払ってくれるだろうと睨んだんだろうと思います。
が、まさかの消費者センター登場で態度が一転。
なんと露骨な態度の変化!なんていやらしいんだろう!!とふつふつと込み上げる怒りがしばらくは収まりませんでしたが、こうして親身になって対応してくれた方がいることで(仕事とはいえ)同時に本当に心が温かくなりました。
ドイツはびっくりするほどひどい人もいるけど、逆にびっくりするほど優しい人もいます。
日本以上にこの点がクリアなので分かりやすくていいと言えばいいのですが…。
出来れば面倒な人には巻き込まれたくはない、と実はドイツ人も思っています。なのでドイツ人は相手に対し心を開くのに日本人よりずっと時間がかかるのかも知れません。
と言うわけで、ドイツで消費関係のトラブルにあったら消費者センターに駆け込むことをぜひお勧めします。
「日本人、おとなしいから大丈夫って思ったけど、結構やるなあ…」と思わせることが今後もトラブルに遭う人を減らす大切な対策かもとも思っています。
そして遥か遠く、東の国からこうしてはるばるドイツまで相談がスムーズに出来るのもインターネットならでは。
やはりグローバル化にはインターネットは本当に欠かせないツールだなと今回の件で改めてしみじみ思いました。