先日何気なくインターネットを見てて見つけたドイツパン屋さん。うちから電車で気軽に行ける距離だったので行ってみました。

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大岡山にある「Himmel」さん。(Himmel (ヒンメル)は空や天国の意味です)

日本のパンのクオリティは本当に高く、とても美味しいので実はあまり今のパン生活に不満がないのですが、約6年間、ほぼ毎日食べていたドイツパンの味と食感が恋しくなる時が無性にあるのです。


ドイツパンは日本のパンと全然違います。一言でいうなれば
「ずっしりとしていて重い」のです。ケーキも。。。


黒パンと呼ばれるライ麦パンだけでなく、Brötchen(ブロートフェン)と呼ばれる丸い小さな白パンですら日本のパンのようなフワフワさはありません。次の日になるとカチカチになるので、ドイツではパンを保存しておくブレッドケースが必須。これに入れておくとパンが固くならず美味しい状態をキープできるのです。


日本でも「ブレッドケース」と検索すると結構使っている人がいることがわかり驚きました。が、ドイツのとは違い、オーブントースター並みの大型のボックスタイプや蒲鉾型(開口部がスライド式?)のものが主流のようで、パンだけでなく調味料を入れたりキッチンのごちゃごちゃを解消するために活躍している模様。


ドイツでは純粋にパン以外のものは入れません。まあ、次の日もフワフワなパンをあのケースに入れて保存する必要は日本ではないからな。。。生活臭を消すのにブレッドケースは確かに素敵ですよね。


さて、話を戻しまして…日本で買った初めてのドイツパン。

どんなものかというと…まず小さい!(お約束!)


店内にはドイツ本場で売っているさまざまな種類のドイツパンに加え日本のパンも販売されていました。そして当然ながら販売スタイルは日本スタイル。(自分で取ってレジで支払う。ドイツでは店員さんに必ず取ってもらう。)

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がっつり色々買ってみました!どれも典型的なドイツパンです。


でもやはり高い。。。Brötchenが1個120円か。。。

ドイツでは20〜50円くらいだったのですが、まあ異国で食べるものというものはそういうもの。

私だってドイツでお寿司にいくら出したか。。。(涙)


しかし味は絶品です!いやほんとに。ある意味本家越えか!?というレベルでした。噛めば噛むほど味わい深く、素材も「いいもの使っているな!」というのがすぐにわかります。


しかし食感などはドイツで食べるパンとはやはり違う。。。

やはりこれは日本人の舌に合わせて作っているから。ドイツ人だったら「美味しいけど。。。なんか違う。。。」というかも知れません。でもこれ、すごく分かるんです。これこそが異国で食べるその国の料理なんです。私もドイツで本当に日本食レストランに足を運びましたが、料理は美味しくてもいつでもどことなく「ドイツで食べる日本食」を感じていました。


食材も空気も文化も違う国での異国の料理はやはりその国の空気を纏っています。でもそれこそが味だな〜と思うのです。

そんなことを思い出しながら、どことなく日本を感じるドイツパンを頬張りながら「ああ、日本に戻ってきたんだな」と噛み締めた時間でした。


うん、ドイツパン食べたくなったらまた行こう!