先日の火曜日、次男ワタが所属するサッカーチームで送別会を開いてくれました。



もちろんコロナ禍なので、派手なお祝いはできず、練習の後の30分間、外で行うことに。


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幼稚園からのお友達のお母さんが「送別会にケーキがないのは寂しいから!」とケーキを焼いてきてくれ、またチームのみんなからは素敵なお祝いのカードと、試合に着用していたワタのユニフォームにサインをして、なんと額に入れてプレゼントしてくれました。

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これにはワタも「すごい!プロの選手みたい!!!」と大興奮。

これすごいいいアイデア!オススメです(笑)。

しかしひょんなことからサッカークラブに入ったワタでしたが、本当にドイツのサッカー環境は充実していました。


ドイツのサッカークラブは組織だっていて、地域に根付いたサッカークラブがあり、学年別に分かれて練習を行なっています。(下は幼稚園から上は社会人まで。)各クラブには自分たちの人工芝の練習場があり、カフェや売店の入っているクラブハウスまであります。そんな充実した設備に反して、破格のお月謝。練習着もあくまで希望者が購入するだけだし、試合時のユニフォームも全てレンタルなのでシーズンオフに毎回回収して使い回しています。そんな充実した環境を支えているのが、スポンサーの存在。

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ドイツはアマチュアでもスポンサーが結構つくようで、スポーツチームには欠かせない存在のようです。まあドイツはお金持ちの人は本当にお金もちなのでこうしたスポーツなどの寄付などにも貢献している人は多く、そこはとてもヨーロッパぽいなと。


しかしこのコロナでこの1年、試合はおろか、練習もままならず、ようやく先日から練習が再開したばかりでした。最後の1年間は本当にワタの生活の一部であるサッカーが奪われてかわいそうでしたが、本当に周りに恵まれ、こんなにみんなによくしてもらってこちらも涙が出てきそうでした。


しかもケーキを焼いてきてくれたお母さん、幼稚園からの思い出の写真をたっぷり詰めたオリジナルアルバムまでお手製で作ってくれてそこでまた感無量に。

私は元々サッカーにあまり関心がなかったため、なんとなく熱中している保護者の中に入れなかったと言うのもあって、基本は夫に任せ、あまり顔を出していなかったのですが(ドイツ語なのでますます億劫になりがち)、こうして本当にみんなに別れを惜しまれているワタをみると、ああ、もっと私も尻込みせずに来てあげれなよかった、と後悔の念に駆られたのでした。


今回、ドイツを去ることで改めて気がついたみんなの心からの優しさやワタへの想い。

お別れは寂しいけど、私の中で苦労ばかりしていたと思っていた日常が、いかに大切で素敵なものだったのかを気がつかせてくれる振り返りの機会でもあるんだなと、ドイツの寒空の中ケーキを頬張りながらしみじみ感じたのでした。


ドイツ、まだまだ寒くて春はまだ遠い感じです。