実は…本帰国に向けて様々なものの解約を進めています。


子供の習い事、私のフィットネスクラブの解約や定期券の解約…など今のところ滞りなく進めていますが、今回、恐ろしく手強いものに出くわしました。


それは…携帯電話の解約!


実は渡独前に、ドイツでいかに携帯電話の解約が大変かを夫が調べていたので、私たちはプリペイドを選びました。ドイツでプリペイドSIMをチャージして使用する方法は非常に一般的で、毎月10ユーロ程度(1300円程度)のチャージでずっと使い続けることが可能、しかもやめる際はこれ以上入金しなければいいだけなので解約の必要がなく、非常に簡単なのです。

が、ひょんなことから夫のプリペイドが途中から「2年契約」に変わってしまい、こちらを解約しなくてはならなくなったのです。



しかもこの2年契約は非常に手強く、途中解約はもっての他、しかも決まった期限内に解約の意思を伝えないとまた2年間、自動更新されてしまうのです。


では本帰国の際、この2年間は泣き寝入りで、諦めて払い続けなければならないのか…と聞かれたら

答えは否!


ドイツの法律には、TKG(電話コミニュケーション法)46条8項目の3(日本語でどう訳せばいいか分からないのですが、まあこんな感じ)に海外への引っ越しで同等のサービスが受けられない場合、消費者は「特別解除」という権利を行使することがすることができるのです。


ドイツの携帯電話会社はかなりアコギなんで、まずこの「特別解除」を使おうとしてもああだこうだと理由をつけて辞めさせてもらえないそうです。

ネットで検索しても携帯解約の解約がすんなりといった人はほとんどいないようで、解約書類が送られてくるまで数ヶ月戦ったという話も少なくありません。


そこで言葉の拙い私たちだけでは確実に言いくるめられてしまう!と確信し、日本人友人の配偶者のしっかり者のドイツ人に助け舟を出し、一緒に作戦を練ってもらうことにしました。



まず一番有効なのが手紙を書き留めで送ること。(ドイツでは手紙や書類が非常に効力を発揮します)


「特別解約」の際、法律上では解約を申し出て3ヶ月後に契約が終了するそうなのですが、そこは強気に「帰国日までに解約を完了させる」と書くべきだとのこと。


ポイントはとにかく怯まずこちらの主張をはっきり伝えることらしいのです。(相手がこの法律に詳しくなく、うまく丸め込められる可能性もあるので)


「ここにおいて私はTKG法46条を行使し、帰国日までに私の解約を終わらせる」みたいな旨の手紙を書き、書き留めで週末に送りました。


まずは一段階が終了。


友人の旦那さん曰く、「そして受け取ったら相手もあーだこーだ言ってくる。長い戦いになるだろうが、粘れば必ずいつか解約できる!」とのこと…。


いや、一体なんの戦いをしてるのだか分からなくなりますが…


携帯の解約です!(笑)

22.02.2021


ちょっと信じられないかもしれませんが、こうした何もかも1回で終わらないやりとりはドイツでは本当に日常茶飯事。


私たちもドイツ生活当初はアワアワしてましたが、今や


「久々に超〜ドイツらしいめんどくさい案件がきたな…」


とため息が出る程度に慣れてしまいました(笑)。



ドイツ生活は大好きですが、日本は比較的こうしたトラブルが少ないのはいいですよね。


それゆえに日本では一般人にとって法律は遠い存在に感じるかもしれませんが、トラブルの多いドイツ生活では、こちらも賢くならないと負けてしまうので、こちらも随分と知識が増え、法律が身近に感じるようになりました。


まるでちょっと抜けたお母さんの方が子供がしっかり育つような感覚。。。



とは言え、トラブルがないことが一番なんですけどね(汗)。


無事に解約できますように!!!!