現在コロナの影響でホームスクーリングが続くドイツ。


次男ワタの小学校では、2週間に一度子供または保護者が学校に出向いて教材セットを受け取る代わりに前回のを提出、というスタイルをとっております。が、今月末の教材受け取りは、気持ちの面で少し特別。

なぜなら教材と一緒に成績表と先生からの次の学校への推薦状が渡されるからです。


ドイツの小学校は4年生まで。次の学校には希望の学校に申し込みをし、パスした場合にのみ入学することができます。


学校の種類は大学進学を目指す「ギムナジウム」、職人を目指す「レアルシューレ」など大きく何種類かに分かれているので、先生からの推薦状には「あなたをギムナジウムに推薦します」など学校の種類が書かれているわけです。つまりそれが実質的な一次パスになるわけなので、あとはさらにその中から通いたい学校(ギムナジウムなら「〇〇ギムナジウム」など)を選び、推薦状と成績表そして、願書を持ってその学校の面接を受けるという流れになっています。


そう聞くと「ドイツの学校、なんてシビア!そりゃ親も必死で勉強させるんじゃない?」と思われるかもしれません。

日本でもこの時期は受験シーズンですよね。特に田舎者の私が驚いたのが首都圏の中学受験の凄さです。大人顔負けの通塾時間と難しい問題。あの受験風景を知っている保護者の方々はドイツの5年生からの学校選びにもそんな印象を持たれるかもしれません。

が、実際は全く違います(笑)。

ドイツには市販のいい参考書もさほど売っていないし、塾に通っている子も小学生くらいだとほとんどいません。基本的に学校の勉強を頑張っていて、学習態度もそこそこ良く、提出物もちゃんと出していて、あとは算数とドイツ語のテストで大体いつも80点以上くらい取れていれば先生はギムナジウムの推薦状を出してくれることでしょう。

まあ、クラスでできる部類に入るけど、入学のために何か特別な勉強は必要ないレベル。


仮に「うちの子ギムナジウムに行かせるために睡眠時間を削ってがんばらせましたの。」みたいに親が言うもんなら、「そんな無理はやめてください。」と怒られること間違いなし。
*ただ本人が急にやる気出してやるとかならOK。要は本人にやる気があるかどうか。


ドイツでは特別プロを目指すつもりがない限り、子供のうちからその子の能力以上のことをやらせることによく思われない傾向があるように思われます。

こうした子供の頃からの努力の積み重ねが大事だと考える教育方針は、私の経験上や聞いた話だと、日本や韓国、中国、台湾などの東アジア、そしてヨーロッパだとロシアが近い気がします。

音楽や体操などを習ってもロシアやアジア系の先生は「正確さ」を重視するようで基本的にとてもストイック。結果、子供の時点で既に仕上がり度が非常に高く、賞にも入りやすい。また勉強面でもドイツの留学生の中でアジア系、特に中国人は本当に勤勉で他のヨーロッパ系が舌を巻くと言う話も聞いたことがあります。

28.02.2021
*日本人のお母さんは世界的にみてもかなり教育熱心な部類に入ると思います。


先述した通り、私は田舎の小学生だったので非常にのんびりした環境で育ちましたが、基本的に中学高校と「努力。頑張れば頑張るほど成果が出る」と言う教育の下、育ってきました。(部活が盛んで先輩後輩などの上下関係がキツい時代だった)なので今でも私、努力する能力はかなり高く、そこは長所だと思うのですが、英語を読んでもドイツ語を読んでも一字一句調べるのでもんのすごく時間がかかるし、どこか完璧主義なところもあるので(これは性格ですが)なかなか自分の成果や頑張りを認められない面もあるのです。

これは個人的にはかなりのデメリット。


一方子供らはドイツ教育で育ってきているので単語が分からなくても7割わかっていればオッケーという感じ。しかもできないことに悔しがるような感情はあまりなく、非常に楽観的です。これでいいのかな。。。?と不安な気持ちになりますが、なんかあまり凹まないんですよね。

これはちょっと羨ましい。

楽観教育?の賜物かなと思います。


ちなみに知り合いの日本人ママとドイツ人パパのご家庭は子供をの勉強を見る際、ママは「できるだけ完璧に」を目指すのですが、パパ(職業:教師)は「大切なことはできるだけ楽をして成果を出すかだ」と主張するので喧嘩になることもあるのだとか(笑)。

まあ、この楽観的でおおらかな考え方はドイツのみならず、アメリカやフランスなどの欧米はおそらくこんな感じなのでしょう。

ドイツと日本の教育ギャップが大き過ぎて、でもそれが本当に興味深く、他の国の教育スタイルや考え方にも首を突っ込んでみたい今日この頃です。