コロナのため旅行が出来ない今年の冬。ドイツに来てから冬休みにどこにも遠出しないなんておそらく初めてではないでしょうか。


と、いうことで今年は新年早々家の大掃除をしてみました。我が家にはドイツに来てからというものほとんど開けたことのないタンスの段やロッカー的なものが数カ所あるのですが、久々に開けてみると…

出てくる出てくる謎のもの!(笑)


長男のへその緒だったり、みょうに若造りしたくて買った謎のヘアバンドだったり…。汗



懐かしいを通り越して、日本の空気だけをたっぷり含んだその小さな空間は、見つめているだけで一気に当時の日本での生活を思い起こさせるタイムカプセルのようでした。


が、それと同時に

「こんな5年も全く使わなかったものがこの狭い我が家のタンスを占めていたなんて…」

と唖然ともしました。



5年間全く使わないで忘れていたということは、おそらくその後の人生においてもほとんど必要のないもののはず。(まあへその緒は取っときますが…)と、いうことで思い切って断捨離することに。



まず驚いたのが、出てくる出てくる謎のポーチたち。


1つづつよく見ると、どうやら自分で買ったものはほとんどなく、自分の意思に関係なく我が家にやってきた子達ばかりなことが判明。


例えば雑誌の付録(イラストの仕事をやっていると掲載誌が送られてくるので)、駅ビルのアクセサリー屋さんでアクセを買ったらおまけでくれたもの、その場凌ぎに100均で買ったもの…などなど。
04.01.2020


どれも「捨てるには忍びないけど、いまいち用途が不明。または作りやクオリティがイマイチ。」なものばかりでそのままタンスに仕舞われてしまっていたのでしょう。

そもそもドイツではポーチがタダでもらえることなんてまずないので、必要な際は買うようにしていますが、結局自分の必要な用途に合わせて買うのでタンスの肥やしになることはなくヘビロテしています。


あとものが増える日本文化の1つにお土産文化もあると思います。ドイツでは旅行に行った際にお土産を配るということはほとんどないので…。


あとはタオル。


綺麗に整理してみても、形も大きさもバラバラなタオルはなんか格好が悪い。日本の頃は、タオルもまたあちこちからもらう機会が多くて(実家に帰った時とか)統一感がなくてなんとなく家が雑然としていたのですが、ドイツ人の綺麗にしているお宅を伺うと、皆、同じ色とメーカーで揃えるので、ホテルのような雰囲気になっているんですよね。もちろんもらうタオルも素敵なものが多いのですが、メリハリつけて整理することで綺麗になるヒントがあるのではと感じます。

これは食器のセットと同じ理論かも。



というわけでドイツでは、タダでものが手に入ることはほとんどないわけなので(難民や貧しい人への支援は別として)、日本時代よりははるかに無駄なものは減りました。が、当然ながら無駄なものが全くやってこないわけではありません。


ドイツに住んでると増えて処理に困るもの。


例えばチョコレートやちっちゃなおもちゃ!


ドイツはとにかくチョコレートをもらう機会が多く、誕生日会、クリスマス、イースターなどの機会にあちこちから子供がチョコレートをもらってくるので気がついたらキッチンのお菓子置き場がチョコまみれになっていることも!

なんと学校の学期の終業式にも「素敵な夏休みをね」カードとともにチョコレートを先生からもらってくるほどです。


そして誕生日会の多いドイツでは自分の誕生日でもらえるたくさんのプレゼント、また誕生日に参加すると帰り際にもらえるプチギフトなんかも、1年も経つとゴミになってしまう。。。ものばかり。なので最近ではみんなでお金を集めて1つのいいものをプレゼントしてあげるのもトレンドになっています。



もちろんもらって嬉しいものはたくさんありますし、文化によってものが増えるポイントも随分違いますが、今年こそはスッキリと!そしてなるべく自分の好きな気持ちいいものや空間に囲まれて過ごしたいなと思います。


家で過ごす機会の増えたコロナ禍では皆そんな気持ちかもしれませんね。