26.11.2020


日本の中学高校編入学試験において「帰国子女枠は最強カード」と度々耳にします。

なんでも一般入試では逆立ちしても入れないような学校に帰国子女枠なら入ることが可能だからとのこと。(あくまで聞いた話ですが!)



長男アユは現在中1。現地校通いなので当然ながら日本の勉強は一般の子に比べて全く追いついておらず、正直なところもし帰国となると不安…そこで「最強カード」とは一体どんなものぞや、と、ちょっと調べてみることにしました。

まず驚いたのが帰国生に求めるものが結構高いと言うこと。


国際的で語学堪能、異文化社会に理解と関心を持ち…などという言葉が並びますが、親の都合で海外生活をしている子たちはおそらく普通に現地校に通い、普通に現地の勉強をしているだけです。


そもそも子供なので意識して異文化社会に強い興味や関心を持つわけでもなく、当初は戸惑いながらもだんだんと馴染むだけの話。


逆に親としては日本とドイツの違いを強く意識させることはストレスにも繋がるのでなるべくフラットに接しているわけなのですが、形式的なことなのかもしれないのだけど文字にされると「え、うちの子、別に国際的でもそんな語学堪能なわけでもないし…」と考えてしまうわけです。


そもそも特別なことができなくても、私としては毎日子供が現地の学校に楽しく通えるだけでもすごいことだと思ってしまうのですがね^^;。



そして驚きポイントがもう1つ。


その最強カードとは所詮英語圏と日本人学校に通っていた帰国子女のみに特化したものであるということです。

「外国語が堪能」と言いつつ、その外国語科目は「英語」のみが9割という現実。


もしくは国数英で受験できる学校も多いのですが、これは日本人学校に行っている子が圧倒的に有利です。事実、デュッセルドルフの日本人学校の付近には「帰国受験対策塾」なるものが何件か存在し外見も日本の受験塾となんら変わりません。日本人学校に通う子たちは帰国が近づくとそうした塾に通い合格を勝ち取る…という子も結構いるのではないでしょうか。



もちろん「最強カード」だからと言って楽なわけでは当然なく、そのための勉強も大変だとは思いますが、「非英語圏」「現地校」の組み合わせはそのカードを受け取れる条件すら満たしていないケースがほとんどだと判明。


てか最弱なのでは?


別に目指した訳でもないので別にいいのですが、何かちょっと悔しい気分…。


というか「海外生活がガチすぎる」とダメなのでしょうか(笑)?



しかしこんな日本人家庭の我が家がドイツでここまでガチな生活ができるのもネットが普及して情報が収集できるから。インターネット、本当にすごいです。そのため昔に比べて今は子供を現地校に入れる家庭も増えているそうです。


今後ますますそうした家庭が増えると帰国子女枠も変わっていくかも知れませんね。