
日本の中学高校編入学試験において「帰国子女枠は最強カード」と度々耳にします。
なんでも一般入試では逆立ちしても入れないような学校に帰国子女枠なら入ることが可能だからとのこと。(あくまで聞いた話ですが!)
長男アユは現在中1。現地校通いなので当然ながら日本の勉強は一般の子に比べて全く追いついておらず、正直なところもし帰国となると不安…そこで「最強カード」とは一体どんなものぞや、と、ちょっと調べてみることにしました。
まず驚いたのが帰国生に求めるものが結構高いと言うこと。
国際的で語学堪能、異文化社会に理解と関心を持ち…などという言葉が並びますが、親の都合で海外生活をしている子たちはおそらく普通に現地校に通い、普通に現地の勉強をしているだけです。
そもそも子供なので意識して異文化社会に強い興味や関心を持つわけでもなく、当初は戸惑いながらもだんだんと馴染むだけの話。
逆に親としては日本とドイツの違いを強く意識させることはストレスにも繋がるのでなるべくフラットに接しているわけなのですが、形式的なことなのかもしれないのだけど文字にされると「え、うちの子、別に国際的でもそんな語学堪能なわけでもないし…」と考えてしまうわけです。
そもそも特別なことができなくても、私としては毎日子供が現地の学校に楽しく通えるだけでもすごいことだと思ってしまうのですがね^^;。
そして驚きポイントがもう1つ。
その最強カードとは所詮英語圏と日本人学校に通っていた帰国子女のみに特化したものであるということです。
「外国語が堪能」と言いつつ、その外国語科目は「英語」のみが9割という現実。
もしくは国数英で受験できる学校も多いのですが、これは日本人学校に行っている子が圧倒的に有利です。事実、デュッセルドルフの日本人学校の付近には「帰国受験対策塾」なるものが何件か存在し外見も日本の受験塾となんら変わりません。日本人学校に通う子たちは帰国が近づくとそうした塾に通い合格を勝ち取る…という子も結構いるのではないでしょうか。
もちろん「最強カード」だからと言って楽なわけでは当然なく、そのための勉強も大変だとは思いますが、「非英語圏」「現地校」の組み合わせはそのカードを受け取れる条件すら満たしていないケースがほとんどだと判明。
てか最弱なのでは?
別に目指した訳でもないので別にいいのですが、何かちょっと悔しい気分…。
というか「海外生活がガチすぎる」とダメなのでしょうか(笑)?
しかしこんな日本人家庭の我が家がドイツでここまでガチな生活ができるのもネットが普及して情報が収集できるから。インターネット、本当にすごいです。そのため昔に比べて今は子供を現地校に入れる家庭も増えているそうです。
今後ますますそうした家庭が増えると帰国子女枠も変わっていくかも知れませんね。
コメント
コメント一覧 (8)
英語圏は、優遇(?)されるって。どんな国に行ってもその国の文化を知れることは、とても良いこと。貴重な人生経験なのに。
帰国してからの進学に影響って、どの国もそうなんでしょうか?
これも日本特有なのかしら。
(曖昧な雰囲気ですが、伝わりますか?)
あ、海外の日本人学校内でのことだったかな。
今までの親の赴任地で色々言われると言ってたような。。
遠い過去の時代のことなのできっと今は違うと思いますが、帰国子女も色々大変なんだなぁ、と思いました💦💦💦
ちなみにその子は帰国子女枠ではなく、一般入試で大学受験したと言ってました。
一応ドイツ語受験できる中学あります!
https://educationalconsulting.jp/returnee-jhs-and-hs-german/
でも本当に少ないし狭き門ですよね。。。ドイツ語維持はスカイプドイツ語などしか
ないかなと思っていますが、昔よりネットでドイツ語の家庭教師の先生も見つけられるしいい時代ですよ!その点英語はかなり維持できる環境が整っているので羨ましいです。
へー!それはびっくりです。帰国子女ヒエラルキーがあるのですね!!!
今も昔もアジア圏からの帰国子女なんやかんやで多そうですけどね。(私としてはむしろいろいろと情報が入りそうで羨ましいなと思ってしまいます。)
帰国子女の子に話を聞くと「英語の授業で発音をばかにされたくないから少し下手めに発音していた」とか聞きますし、特に女子は色々と苦労があると感じます。私としては英語がペラペラなの本当に羨ましかったけどな〜。
ドイツはあまりに外国人が多すぎるので中高に「帰国子女制度」なるものはないと思います。が、公立のギムナジウムなんかはバイリンガルコース(英語)なんかもあるので英語圏からの帰国は圧倒的に有利。やはりドイツでも英語が話せることは非常にメリットがあります。またフランス語なんかも中高学校で第2外国語として取れるのでフランス語圏の子もドイツ語では苦労するとは思いますがフランス語の授業ではアドバンテージがありますね。日本が他言語の帰国子女に対応できてないのは単に、対応できる先生も少ないというのも考えられます。すごく珍しいですが日本の高校にも普通にドイツ語の授業がある学校、何と数校あるそうですよ!
確かに、海外に住んでたからって出来杉くんになるわけじゃないですよね。
帰国枠に日本人学校とか英語圏とか縛りがあるのは初耳です。
現地校のほうが、よっぽど国際感覚身につきそうですけどね。息子はドイツの幼稚園に通っていたので、親子で貴重な体験をさせてもらいました。
私が通っていた高校はにはドイツ語とフランス語のコースがありましたが、なくなりました。
生徒が1〜4人程度だったから、採算合わなかったんでしょうね。
縛りがある訳ではないのですが、(学校によっては、編入試験資格を現地校出身と日本人学校出身で分けているものもあります)まあうちが英語で受験してもまず英語圏の現地校行ってた子たちには逆立ちしても敵わない訳なので必然的に英語での受験はないですね〜^^;息子さんドイツの幼稚園行っていたのですね。色々と大変な面もありますが本当に貴重な体験ですよね。
ドイツ語、フランス語のクラス、確かに1〜4人では合わない。。^^;
センターとかは意外とドイツ語フランス語は英語に比べて簡単と聞きますので有利な気はしますがね。