20.10.2020
 

先日家族で出かけようとしたら突然バッテリーが上がり、車が突然動かなくなってしまいました。



場所は我が家が借りている駐車場の敷地内。



車のトランクに荷物を積むには狭いので、少し動かして一度止め、
後ろに荷物を積んで出発しようとしたら‥全くエンジンがかからないのです。


どうやらコロナで車に乗る機会が激減し、
バッテリーが上がってしまった模様。


しかし問題は場所。


敷地内なのでまだマシだったのですが、ちょうど車の通路に止めてしまい、
他の駐車場を借りている住人&店舗(メガネやさん)に駐車する人の迷惑になってしまうのです。


そこで慌てて保険屋に電話をしたものの、

修理屋がやってくるのは1時間後だと判明。


なのでその間、何とか駐車利用者の人たちには事情を話しながら、修理を待つしかありません。


と、その時、この漫画のおじいさんが登場したのです。


このおじいさん、眼鏡屋さんのお客さんのようで、事情を説明しようとしたら、
私のドイツ語が拙かったからかあまり話を聞かず、

「おージャパニーズ!?フジヤマ?オッケーオッケー、焦らないよ。」

とニコニコ。


まあ、悪い人じゃなさそうし、待ってくれているようなのでいいか…と思った矢先、


メガネ屋さんの店員さんが車までやってきて商品と領収書を渡し、そして去っていきました。


どうやら電話でメガネ屋さんに事情を話し、車内で店内でやるべき事を済ませたようです。

よかったよかった…これでプレッシャーなく修理を待てるわ…。


と安心したのも束の間。

全く去る様子もなく、

「修理が1時間後?警察に電話すればいい!」とばかり言うのです。



「もうあなたは行ってくださっていいんですよ、私たちは保険屋に電話もしたし問題ないですから。」

と言っても「警察!」の一点張り。


そしてジャパニーズやらフジヤマやらトーキョーやらの単語を並べると言う…。なんなんだ(汗)



も〜!何度説明しても伝わらない!!!

ああ、私のドイツ語がまずいのか?


と嘆いてましたが、通りかかった駐車場利用者や道ゆく人たちに説明するたび、
「ウンウン。その通り、警察なんていらないよ」と言ってくださる。


おじいさんに他の方々が説得しても、聞く耳持たない様子を見てどうやらおじいさんの方に問題があることが判明しました。


しばらく喋っていると「ん?あんたドイツ語喋れる!?」と聞いてくるではありませんか!


いやいや!ずっと喋ってたじゃない!


どうやら私の見た目となまりで勝手に「喋れない外国人」と脳内変換されていたようでした。


なんで勝手に判断するかな?(汗)


そしてついにこのおじいさん、やめろと言うのに勝手に

警察に電話。


「車が動かないんだ!これはトラブルだ!事故だ!消防車でもなんでも良い!早くきてくれ!」

などと言い出しました。

ひ、ひえ〜!(汗)

これにはさすがにドン引き!


が、ドイツ警察もすぐにしょうもない電話だと気づいたようで来れないと言ってあっさり切られた様子。

「申し訳ないな!ドイツの警察はクソだ!全く忙しくて来れないんだとさ」と私らに説明しました。


あ〜、良かった!来なくて!

ドイツ警察、ナイス判断!(笑)。


とまあ、そんな愚痴やらおじいさんの病気の話を聞かされながら(笑)

そうこうしていたら…ついに修理屋さんが登場!


神のごとくあわられ、横であーだこーだうるさいおじいさんを上手にあしらい、
ものの5分で事を済ませてくれました。


たまに言葉を返しながらも、素晴らしい塩対応!


帰り際にボソッと「あのおじいさん、帰らせてよ。邪魔だよ」と言われたので事情を説明すると…

「ハハ。。。お疲れ様」と言って去って行きました。


新しいバッテリーに交換した方がいいと言われたので
近くの修理屋にいくことにしましたが、トラブルが解消された以上に、

ついにこの場を離れられる=おじいさんから離れられる

喜びが優っていたほど!


「ありがとうね。おじいさん、ではさようなら」と言っても、なかなか動かず、なんかぶつぶつ。。。

「ついていくよ」的な事を言っているようなので

もう一度「さようなら」とわかりやすく笑顔で大きく手を振って、逃げるように去りました^^;



いや〜。。。一体なんだったのか。


別に悪い人ではなさそうでしたが、ボケていたのかとても寂しい人だったのか。。。


とは言え、私たちにとってドイツでのトラブルの際に
外国語を話すストレスというのは本当に半端ないので
(限られた表現内で事実を正しく伝えてトラブルを解消しないといけないので)、

今回みたいに事態をさらに混乱させられたのはかなりキツかったです。


そして「見た目外国人=言語が喋れない」という先入観はこれまたストレスだなとあたらめて感じました。先入観があるとちゃんとその人の言葉を聞こうとしないのだな、と。

ドルトムントに住んでいるとまずそんなことがないので今回驚いたのですがね。


まあ85歳のおじいさんだったしな。。。(遠い目。年齢も会話の中で知りました。。)


なので日本でも外国人が辿々しい日本語を話していると何か聞かれた場合、
つい英語で返してあげたくなりますが、
あえてそこは相手の日本語をよく聞いてあげて返してあげる方がいいと思います。


相手にとってもきっと嬉しいはずですよ〜。


そして変な人はどこにでもいる。。。。