我が家のお隣さんは、幼稚園の園長先生。
コロナ以降、衛生ルールも厳しくなり仕事も増え、毎日てんてこまいだそう。
とにかく人手が足りないらしく、私にもし興味あればアルバイトで来ない?と言われました。
個人的にとても興味があったのでとりあえず話を聞いてみると
・時給1200円程度
・週に19時間まで労働可
(週の労働時間を働く前に必ず話し合って決めて固定する。私の場合
「ミニジョブ 」労働形態の下では月上限450ユーロ(5万円程度)
しか働けないので勤務は大体週3回1回3時間程度)
・まずは3ヶ月契約。延長可能。
・3ヶ月の期間内で休暇は9日。(+病気休暇)
もっと取りたい場合は別の日に残業して埋めればOK
という条件。
え!?結構いいんじゃないの!(驚)
*条件は幼稚園により変わる可能性もあります。
ドイツは大きく分けて、フルタイム労働、ハーフタイム労働、
フリーランス、そしてミニジョブという労働形態があります。
フルタイムとハーフタイムはいわゆる正社員。
(ハーフタイムは単に労働時間が半分になっただけでフルタイムと社会保障の条件は同じ)
そしてミニジョブ が日本で言うパートやバイトに当たります。
このミニジョブ 、多くの制限があるものの有給休暇までついていて
日本のバイトより遥かに条件が良い。
日本のバイトも有給はあるよ!と言われそうですが…
ドイツで有給休暇は義務なんで絶対に
取らなければならないのです(笑)。
しかし週3回しか来ないのに3ヶ月で9日も有給って贅沢だな。。。
とはいえ、ミニジョブ はあくまでバイト。
正直あまり未来がなく、あくまで一時凌ぎと言った印象です。
なのでドイツ人ママたちはほとんどが正社員で働いています。
ドイツは日本以上に「資格、経験社会」のため、子供が小さい頃から
親は将来を意識させながら生きているなと、こちらで生活をしていると
伝わってくるものがあります。
ずばりゴールは「いい大学」ではなく「その子にとっていい仕事」。
大学での専攻、職業学校で取得した資格などがそのまま未来に
直結する社会のため、ドイツで生まれ育ち、専門の勉強をしてきた人が
ミニジョブ といった仕事をすることはほぼなく、また結婚しても女性は
職を手放さず、ハーフタイム正社員で働くことが多い
ようなのです。
(ひと昔前はドイツでも子供は家庭で育てるべき論が強く専業主婦も多かったそうなのですが)
なので手に職も何もなく、移民としてドイツ社会に来ることは過酷なこと。
職業訓練などのレールに上手く乗れればかなりの成功と言えるでしょうが
道のりは決して平坦なものではありません。
なのでミニジョブ ででもまずは稼げれば、と外国人が働く入り口でもあるようです。
他にも学生さんのアルバイトとしてだったり、
副業OKな正社員の人がミニジョバーとして掛け持ちで働いたり…。
http://www.bvb.jp/news/%E3%83%91%E3%83%B3%E3%82%B5%E3%83%BC%E5%B0%BE%E5%BD%A2%E3%81%AE%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%83%90%E3%82%B5%E3%83%80%E3%83%BC%E3%83%96%E3%83%AD%E3%82%B0ex2/
*こちらBVBアンバサダーを務めるパンサー尾形さんのBVBブログにてスタジアムツアーの様子が
ビデオで出ています。私がガイドとして引率させていただきました。(チラッと写り込んでいるかも)
ちなみに医者や看護師などの医療関係、エンジニアなどの専門職は引く手あまたなので
外国人でもドイツで働くのにかなり優遇されます。
事実夫はエンジニア職ですが、ドイツ語が話せなくても(英語ですが)ドイツ同僚と肩を並べて働いているのをみると本当にそう感じます。
私の場合、長期または永住で住むとしたら
フリーランスイラストレーターを極めていくのがベストなのでしょう…。
ドイツのシステムがかなりクリアな面、そして海外生活で制限された状況にいると、
自分が出来ないことばかりに目が行きがちなのですが、
自分のできることも探さないと未来が全くありません(笑)。
日々の点が点線になりそしてくっきりとした線になって
未来の自分を描くのだな…と感じる事しばしば。
おお!?なんかゲーテみたいになってきた。。。。
とはいえ経験としてドイツの会社で働くのも興味がある私です(笑)。
少し話がずれてしまいました。
幼稚園の話、長くなってきたので次回に続きます。
コメント
コメント一覧 (4)
とは言っても他のヨーロッパの国も、内容は違っても厳しさは当然有るのでしょうね。
難民自体が、私には想像を越えた厳しい世界、って言うか想像すら出来ない。
ドイツの労働環境に興味を持ち、息子に転送しました。ガチガチの日本企業に勤めています。そして当たり前に、有給は取りにくいと考えてます。
そうですね、やはり日本でも同じことが言えますが、ドイツでも誰でもできる仕事は当然お給料も安くなったりこき使われやすい傾向があります。そこにさらに言語ハンディがあると当然さらに厳しいものがあります。何らかの仕事で日本ですでにある程度のキャリアがあり、それがドイツでも需要のある職種であり、かつ英語またはドイツ語ができるのであればドイツでもドイツ人と肩を並べて働ける可能性は十分にあると思います。逆にドイツ移住を勧めないタイプは全く文化も言語も知らない、知ろうともしない、他力本願、頼る人は100%日本人、と言う人。非常に危険です。同胞の飲食店なんかにカモにされる可能性もあるので要注意です。移民に寛大かどうかでいえば日本はドイツに比べて遥かに寛大です。ドイツも資本主義ですが、アメリカのようなバリバリな感じではなく、福祉国家よりの資本主義です。なので有給などの権利もしっかり守られているのかと。ルーマニアから移民で来た知人は元看護師で、頑張って言語も短期間で覚え、こちらでの看護師資格も取り、現在老人ホームで働いていますし(それまでは社会保障で住居も生活費も援助されていた。EU圏はこの点優遇されます)、長男の友人にシリアからの難民の子がいますが、こちらも住居も生活費もあてがわれて(こちらは難民支援で)、お父さんも言語を一生懸命学び、元会計士だったので現在は仕事探しに奮闘している感じです。やはり一からの開拓民は大変ですが、彼らの子供二世はドイツで教育も受けているのでいい未来が待っていると思います。(実際に彼らの子供たちは進学コースに通って頑張っています)ただ職場環境、ドイツが合わないと言う人も当然いますので一概には言えませんが。うちの夫はエンジニアですが今の環境を非常に気に入っているようです。
何時も、異文化を分かりやすい文章で(頭の中に光景が浮かんでくる)書いて頂き本当に感謝です。
今日、NHKラジオ番組「地球ラジオ」でスウェーデンの日本語学校に通っている子供の作文が読まれていました。
何となくぎこちない日本語、そして読み終えた後、ホッとしたようなため息が微笑ましく印象的でした。緊張していたのだと思いました。
きっと、その子もユウさんのお子さんと同じく、色々な友達と知り合い、心(世界観)を豊かにしていくのだろうなと思いながら聞いていました。
ああ、いつかこのブログ、本にならないかなぁ🎵
ありがとうございます!文章は最近日本語のボキャが減ってきて稚拙になってきているような。。。(汗)
「地球ラジオ」はうちのデュッセルドルフ の補習校の子もたまに作文で賞をとって読んでたりしてますね〜。^^