気がつけばドイツ滞在歴5年と2ヶ月の我が家。
それなりに長くドイツに住んでいますが、
意外にも日常のちょっとしたドイツ語がまだまだ分かりません。
こうした表現は語学学校とかで習わないので現地の人がリアルに使う生きたドイツ語や言い回し、省略の仕方、そして使うタイミングなどはやはりドイツ人と接しながら吸収していくしかないのですが、そんな時にありがたいのがタンデムパートナーの存在です。
マンツーマンレッスンを頼んだとしてもどんなに格安でも1時間10ユーロは下らないでしょうから、日本語も教えるだけでただでネイティブのレッスンを受けられるというのは本当にありがたいことだと思います。
またそれ以上にありがたいのが、やはりドイツ文化を学べることでしょう。
例えばドイツではレストランで店員さんに大声で呼ぶなどはもっての他なので、座って注文を取りに来るのを目で合図を送る程度で、後は辛抱強く待ちます。
これは私もすでに知っていたことなのですが、下げてもらうなどもそんなに要求しないものなのですね…。(もちろん店員さんによっては気付いてテキパキと下げてくれる人もいますが)
ドイツではレストランでは要求はあくまで「さりげなく」というのがエレガントなようで、また忙しい店員さんをガンガン呼ぶのも失礼、というのもあるようです。
ドイツではお客さんは全く神様ではないので(笑)。
日本だったらこのシュチュエーションで呼んで下げてもらうことには抵抗がない気がしますが、このことをタンデムパートナーに言うと
「日本人は謙虚ですが、レストランでははっきりと言うんですね!」と言われ、
つい笑ってしまいました。なるほど!そうかも。
実は普通のドイツ人のお友達だとこちらもドイツ文化を「知ったか」で済ませてしまうのですが、こうしてお互いの文化に興味があると改めてお互いの違いに気付けることが多く面白く感じられます。
*おまけのドイツ語*
räumen(ロイメン)という言葉には「立ち退く」や「片付ける」などの意味があるのですが、
前に「auf」をつけると「aufräumen (アウフロイメン)」となり、
「散らかした部屋を片付ける」ような意味となり、
(子供に「お片付けして〜」という時もこれを使います)
「ab」をつけると「abräumen(アプロイメン)」食器を下げる、
「ein」を付ければ「einräumen」(アインロイメン)
どこかにしまって片付ける(食洗機などに食器などを入れて片付ける、みたいな)、
のような意味となります。
ドイツ語は、こうした基本の動詞の形の前に前置詞的なものをつけることで意味が変わったり、より具体的に説明できる動詞に変化するような単語が非常に多く、本当に覚えられないし、使いこなせません。
とほほ。。。
コメント
コメント一覧 (2)
欧州の飲食店では日本みたいに座って待っているだけでは駄目で、必要な事はしっかり主張しないといけないと思い込んでいました・・・
日常の空気はやはりその国に住む外国人の生の声が一番参考になりますね
突然のコメント失礼致しました
実は私もそう思っていました!テラス席なんかに座ったら一生ウェイトレスさんなんてこなさそうな気がして(笑)。とは言え、忘れられる、気づかれないこともあるのでさりげないアピールが必要なんですよね。。。ちなみにフランスなんかではお会計をテーブルに置いて去る様子をカフェでよく見かけますがドイツではそれはしません。同じヨーロッパでも文化は違うんだな、やはり住んでいるからこそ知ることができるんだなとしみじみ思います。