「夜の街」で特にコロナ感染者が増えているらしい東京ですが、ロックダウンを緩和してからというものドイツでも感染者数はじわじわと増えています。


特にドイツで連日ニュースになっているのが食肉加工工場での集団感染です。


6月の頭にはノルトラインヴェストファーレン州Güterslohという周辺の小さな街にあるTönniesという食肉加工工場の従業員からなんと1500人越えのコロナ感染者が出てしまい、そのエリアと周辺一体は大騒ぎに。従業員の住むアパートの敷地は柵で包囲され、脱走しないよう警察などが監視するほどの徹底ぶり。もちろん近隣住民たちも影響がないわけではなく、学校や幼稚園の閉鎖、映画館や美術館の閉鎖など、この街とその周辺は6月いっぱいまでの急遽ロックダウンとなりました。(この地区の人たちはバケーション の制限などもあるそうです。)



しかし食肉加工工場でクラスターが起きるのは今回だけではありません。


ドイツではすでに何件が出ており、なぜかいつもこうした食肉加工工場なのです。個人的には動物と何か関係が‥?と疑わざるを得ないのですが、原因として、

1)密な職場環境

2)その上仕事がハードなため、鼻息などがマスクから漏れ、
  それをさらにエアコンで工場内を循環させ菌を増殖させること

3)従業員の生活環境の悪さ

などをメディアは報じています。

私も今回の報道で知ったのですが、こうした食肉加工工場の従業員はルーマニアやブルガリアなどの東欧諸国からの出稼ぎ労働的な人がほとんどで、会社の借り上げた集合住宅のタコ部屋に住んでいるとのこと。

当然ながら動物の飼育環境も悪く(清潔ではあるもののロクに身動きの取れない狭い空間でぎゅうぎゅうに飼育されている)、安い肉が市場に出回る社会の仕組みを消費者である私たちは見せつけられ、動物愛護団体からは当然デモが、そしてこうした問題に取り組もうという政治的動きもあります。

04.07.2020
*ドイツでは日本のように「美味しいよ!」という表示をあまり見ません。
「新鮮」「遺伝子組み換えではない」「低脂肪」などというのはよく見ますが。
 感覚の問題なので苦情が来るといけないからでしょうか?(笑)


ちなみにドイツ語の勉強のためにも(記事を書くためにも!)、夜7時からの20分の国営ニュースはなるべく毎日見ているのですが、それでもどうしても難しいので、同じく国営チャンネルで放送されている子供ニュースを見て補っています。

インターネットで見ると過去のものも見られるし字幕も付けられるので勉強にはもってこい。


今回の食肉加工工場の人々の労働環境の問題や、なぜ果物より安い肉がスーパーで買えるのか?またそのデメリットやメリットは?などの旬の社会問題を、1〜2分のアニメーション(+写真)でわかりやすく説明していて、報道内容だけでなくその作りのうまさにも妙に感心しています。このプレゼン力は見習いたいものです。


しかし感染拡大の原因を探る中で、コロナはその背景に潜む社会の闇も浮き彫りにするのだな。

色々と考えさせられます。