30.03.2020
ほとんどのお店が閉まり生活範囲がぐっと制限されるロックダウン。当然ながら最初の1週間はストレスMAXでした。が、慣れとは恐ろしいもので2週間を過ぎた頃からだいぶ慣れてきました。ルールさえ守っていれば罰金を取られることもないし、気持ちいい天気の中たっぷり外出もできるので意外と伸び伸びと生活しています。というかむしろ、ロックダウンされたことで伸び伸びとしている点も。

今、日本ではコロナ対策として「自粛」を呼びかけていますが、自粛ってかなりのストレスだと思います。「不要不急の外出を避ける」と言われても、実際に人には人の数だけ事情があり、その人ならではの必要な外出がある訳で、これを各自の判断に委ねるのはキツいと思うのです。そんな人々の価値観の小さな違いから互いに苛立ちが生まれ、非難の矛先が他人に向かってしまう。。。また、確かな基準がないために、「花見はダメで、(コロナ的にはよりダメな密閉空間の)レストランならいいのか(?)」というよく分からない結論が導かれてしまう。。。

個人的には、今ドイツのやっているような「ロックダウンし、その分、国が中小企業やフリーランスなども含め事業に補助金を出す」政策は間違った方向ではないと思ってます。現在のロックダウンのルールとして、コロナは凄まじい感染力なので、人との社会的なコンタクトをシャットダウンすることを目的として、

1)薬局、ドラッグストア、食料品店以外のお店は閉める。
2)テイクアウトの店はOK
3)並ぶ時や外出時、相手との距離を1.5M(うちの州は2M)取る
4)家族以外の人と接触する際は二人以上と会わない
5)公園やサッカー場の使用禁止
6)屋外のアクティビティはOK(マラソンや自転車、散歩など)
7)(自分の敷地内以外での)ピクニック、バーベキュー禁止
8)老人ホームに入るの禁止

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*この点々と並んでいるのは実はアイススタンドの列。みんな間隔を開けて並んでいます。

などかなり細かく決められていますが、ドイツ人はルールに従順だからかフランスのように厳しくないのが救い。おかげで今では家族で1時間ほど森や野原を散歩するのが日課となりました。

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*今日歩いた近所の野原。家族で散歩している人を多く見かけました。

今、時間を巻き戻せるなら、もっと早い段階でのロックダウンをメルケルさんは決めたでしょう。そのくらいコロナは感染力が高いため、感染者が一度ガッツリ増えてしまうと倍々ゲームの如く「もう止まらない」状態になります。残念ながら首都圏はそれが始まりかけていると思うのです。

コロナはもはや各国の課題ではなく、世界の課題になってしまいました。こうやって書くと「ドイツと日本は違うのだから比較するなんてナンセンス」と思う人もいらっしゃるでしょう。実際にドイツの手法が成功するかなんてまだ誰にも分かりませんし、というか、コロナに打ち勝った国はまだありません。だからこそヨーロッパ諸国はいろんな国の政策を知りたがっているのだと思います。世界共通の課題だからこそ各国がお互いに情報をシェアしていく必要があると思っていますし、非力ながらも私もできる限りの情報を日本に向けてこのブログで伝えていきたいと思っています。