今、日本ではコロナ対策として「自粛」を呼びかけていますが、自粛ってかなりのストレスだと思います。「不要不急の外出を避ける」と言われても、実際に人には人の数だけ事情があり、その人ならではの必要な外出がある訳で、これを各自の判断に委ねるのはキツいと思うのです。そんな人々の価値観の小さな違いから互いに苛立ちが生まれ、非難の矛先が他人に向かってしまう。。。また、確かな基準がないために、「花見はダメで、(コロナ的にはよりダメな密閉空間の)レストランならいいのか(?)」というよく分からない結論が導かれてしまう。。。
個人的には、今ドイツのやっているような「ロックダウンし、その分、国が中小企業やフリーランスなども含め事業に補助金を出す」政策は間違った方向ではないと思ってます。現在のロックダウンのルールとして、コロナは凄まじい感染力なので、人との社会的なコンタクトをシャットダウンすることを目的として、
1)薬局、ドラッグストア、食料品店以外のお店は閉める。
2)テイクアウトの店はOK
3)並ぶ時や外出時、相手との距離を1.5M(うちの州は2M)取る
4)家族以外の人と接触する際は二人以上と会わない
5)公園やサッカー場の使用禁止
6)屋外のアクティビティはOK(マラソンや自転車、散歩など)
7)(自分の敷地内以外での)ピクニック、バーベキュー禁止
8)老人ホームに入るの禁止
などかなり細かく決められていますが、ドイツ人はルールに従順だからかフランスのように厳しくないのが救い。おかげで今では家族で1時間ほど森や野原を散歩するのが日課となりました。
今、時間を巻き戻せるなら、もっと早い段階でのロックダウンをメルケルさんは決めたでしょう。そのくらいコロナは感染力が高いため、感染者が一度ガッツリ増えてしまうと倍々ゲームの如く「もう止まらない」状態になります。残念ながら首都圏はそれが始まりかけていると思うのです。
コロナはもはや各国の課題ではなく、世界の課題になってしまいました。こうやって書くと「ドイツと日本は違うのだから比較するなんてナンセンス」と思う人もいらっしゃるでしょう。実際にドイツの手法が成功するかなんてまだ誰にも分かりませんし、というか、コロナに打ち勝った国はまだありません。だからこそヨーロッパ諸国はいろんな国の政策を知りたがっているのだと思います。世界共通の課題だからこそ各国がお互いに情報をシェアしていく必要があると思っていますし、非力ながらも私もできる限りの情報を日本に向けてこのブログで伝えていきたいと思っています。
コメント
コメント一覧 (12)
家族収入400以下制限や、年収規定と合わせて大家族等に直にキャッシュレス補助出せば良いんです。
キャッシュレスなら誰がどこで何に使ってるか分かるので、食材や生活用品以外のギャンブルやタバコ、酒など無くても死なない嗜好品など買えなくさせる制度に徹底すりゃ良いんですけどね。
爺さんばかりで運営してる国会ではキャッシュレスは出ないアイデアなんですかね💧
企業補助にしても何から何まで補助せずに、破綻しない程度にギリギリ補助が望ましく、税金逃れしてるアマゾンみたいな企業には税金を一銭たりとも使いたくない心情があります。
ずーっとモヤモヤしてるはけ口にして申し訳ない🙇♀️
中途半端だから
ブンデスリーガが中止になって、一つ楽しみがなくなった生活です。
海外の視点はとても参考になるので、シェアさせていただきますね!
ちょっと私の考えも記してよろしいでしょうか^_^;いつもウザくてすみません!
今回の新型コロナの流行は長期戦ですよね?スペイン風邪の時とそっくりです。
収まったと思ったら強くなってまた帰ってくる。その繰り返し。。。
スペイン風邪も2年目の時の方が被害が酷かったそうです。
なので、規制もその都度、その時の感染状態に合わせて強くしたり弱くしたり変えていく。そうしないと経済が弱まり自殺者が増えます。補償するにも国家の財源だって無限ではありません。
ドイツは今の状況なら規制強化も仕方ない、日本はまだこれから規制強化されるかもしれないが、今はまだその状態ではない、、ただそれだけ。
高橋さんの書き方は、いつも「ドイツ人は賢い、日本人は、、ちょっと、、、ドイツの真似した方いいのでは?」と言ってるのでは?と感じてしまうのは私だけ?(^◇^;)被害妄想ですかね??
本当いつも批判ばかりですみません!お互い、生きて乗り切りましょうね〜!!
日本の国会、本当に爺さんばかりですよね。。。新しいアイデアなんて出ないの納得してしまいますよ。私もドイツに永住するわけでないので、日本の政治が少しでも良くなればといつも思っておりますが、難しいなと。(もちろんドイツにも問題は色々ありますが。)
どうぞはけ口にしてください(笑)。
ブンデスリーガ中止で、サッカー大好きなうちの次男もがっかりしていますよ。
コロナ早く治まってほしい。。。シェア大歓迎です。
仰る通り、ロックダウンは経済を止め、社会活動を止めるので「最終兵器」であると誰もが認識しています。だからこそドイツも含め欧米諸国はずっとこれを躊躇い、その結果倍々ゲーム並みに恐ろしく患者が増えてしまいました。もはや1ヶ月のロックダウン程度で治まるとも思えない状態です。現在ドイツは1日5000人の陽性患者が出ております。これがまだ数百人のうちならもっと短いロックダウン期間で済んだでしょうし経済への影響も今よりは抑えられたのではと思います。このままいくと日本はものすごい勢いで増え、欧米の二の舞になってしまうと、ヨーロッパにいる日本人は危惧しています。作家の辻仁成さんなどの有名人もロックダウンを!と勧めているのはそのためだと思います。ドイツはまだ死者が少なくなんとか持ち堪えていますが、イタリア、スペインは医療が崩壊し、毎日千人単位の死者が出ており非常に悲惨な状態です。なので日本にはこのようになって欲しくない。現在のリアルな情報&メッセージを伝えることが今海外に住む日本人にとって唯一できることだと思っています。
私自身ドイツが優ってて日本が劣っているとは思っておりません。このブログはあくまで一切制約のない私の完全な個人ブログであり、私の発信する情報への受け取り方は千差万別であって当然だと思っています。なので当然意見の違いは出てくると思うのですが、互いにどんなに話し合っても並行線なことをこれ以上話し合うことは不毛なことであり、割り切るしかありません。もしモヤモヤされているのであれば私以外にもドイツや海外生活に関してのブログは現在おそらく星の数ほどあると思うので、自分に合うものを選ばれるのも心がスッキリされると思います。
もう何度もすみません。自分でも止めれば良いのにと思うのですが、、、。
高橋さんはドイツの規制はいつまで続くとお考えですか?
新規感染者、死者数が減少して、政府が大丈夫と判断したら解かれると思いますが、ゼロにはなりませんよね、きっと。。。
なのでこれからも長期に渡って「自粛(あいまいで無責任)」という状態に世界中がなると思います。
メルケルさんも仰っていたように世界の過半数の人はコロナにかかると思います。
ワクチンが完成し、それが大勢に行き渡る時まで、1年2年の長期戦です。
こんなに頑張っている日本政府がダイヤモンドプリンセスの時から批判ばかりされて本当に可哀想です(T-T)
今はお互いの批判ではなく、褒めて励まして乗り切りましょう(/ _ ; )←私が言うなって感じですが、、、
もう最後にします。今まで高橋さんの素敵な絵を見させていただいてありがとうございました。
ドイツのロックダウンの規制、細かく色々あるのですね。知りませんでした〜。
目に見えないウイルスとの戦い、人によって危機感は違うのでこれくらい具体的な方が助かりますね。
私は、今日本でロックダウンするかどうかは別としても、「自粛」は基準が曖昧すぎるので本当にやめてほしいと思っています。何がOKで何がNGかはっきりさせて欲しいです。それで仕事などに損失が出る場合は、ある程度の補償をして欲しいです。
あと、コロナ関連のニュースを見て思うのは、ヨーロッパの国々は誠実で正直だと言うこと。
自国の悲惨な状況をニュースで流して、世界中に警鐘を鳴らしている、そのこと自体がとても効果があると思います。正直、中国の映像を見てもピンとこない…^^;
仰る通りです。自粛という言葉で国は補償から逃れ、「レストランなら良くて花見はダメ、学校はダメでフィットネス 通いはOK」という基準のよくわからない自粛...これでは混乱が生じて当然のことだと思います。国民は生活面でも精神面でもキツくなるだけだと思いますので、国民を救うためにもお上には早く指示を出したほうがいいと思ってます。(これに関しては政府に対して歯痒さがあります。ここまで諸外国の惨事を知っているはずなので。)
確かにヨーロッパは正直ですね。アメリカが「コロナに打ち勝つ」とハリウッドヒーロー的な感じならばヨーロッパは「今は打ち勝つ手段がない。だからこそ我々は時間を稼いてその間に医療体制を整える」というある意味保守的な戦略ですので(笑)。中国は終息宣言してるけど、いや=。。うう〜ん。。。^^;
自粛しろと言うのは簡単ですが、その裏では苦悩や苦渋の選択をしなければいけない人達がたくさんいます。
うちの父は飲食店をやってて大打撃ですが、店舗家賃や従業員賃金は払い続けなければいけない、自分たちも生活をしなくてはいけないと、とても悩んでいます。
SNSでは自粛するべき!!と正論や正義を矢のように突き刺す人達がいますが、何も解決しないし、非難したところで誰も幸せにはなりません(虐待問題など何にでも言えることですが)。
私も4月に知人の結婚式が遠方であり、家族で旅行がてら行く予定でした。
私個人の感情ではお祝いしたい、こんな事を書くと怒られそうですが今更ホテルをキャンセルは勿体ないし、コロナになんて罹らないでしょと思ってたりします。自分で言うのもなんですが、まだまだ全然意識が足りません。式を挙げる友人もすごく悩んでるんじゃないかな?
私みたいな人のためにもきちんとした決まりを作ってほしい。
ひとりひとりの意識が大事とか、気持ちが大切とか…それは規制を設けてから言ってほしいものです。
熱くなってすみません。いつも記事を楽しみにしています(^^)
1枚目の写真を見るとドイツの皆さんはマスクをしていませんね?
コッホ研究所の結果などをもとにした1.5あるいは2mの距離を!という指示は、マスク無しが前提なのでしょうか。
自分に喉の痛みがあった時は、子供や奥さんに移さないよう家に中でもマスクをし、食事の時は2m離れ反対を向いて食べていました。
マスク有りでも距離を取る必要があるとすると、日本の光景は確かに不安ですね。
はい。仰る通りマスクなしが前提です。ドイツはこれまで一般の人がマスクをする習慣がなかったため、生産が追いつかず、結果距離を取る作戦を取りました。確かに日本であればマスクをする習慣があるので1.5mも取らなくて良いかもしれません。ただし、マスクだけでは予防に万能でないこと(鼻、口からではなく、目に入っても感染する。)、汗や手についた菌などから感染するため、肩と肩が触れ合う距離の満員電車などは危険であること、飲食店では飲食の際、マスクを取ること、カラオケ(女子高生は結構普通に行ってると日本の友人から聞きました)や仲のいい友達の家に行ったら「危険地帯の外」という感覚でマスクを取ることなどから考えると、朝から寝るまでマスクをつけているのであればいいのかもしれませんが、距離を取る大切さも同時に知る必要があると思いました。このウィルスの厄介なところは無症状者が多いことで、学校や会社などではしっかりマスクをしていても気を許した友人宅などではうっかり無防備にマスクをとってしまう、さらに今、日本でもマスクが手に入りにくい状況であるとのことなので、マスクをしていなくても距離を取ることで随分と防げると思います。(日本だと50センチとか1Mで良いかもしれませんが)また人の予防に対する意識もかなり変わりましたので、「距離取り効果」はあると思います。
マスクの点を全く語らず、距離のことのみ語った点、とくとくさん以外にも疑問に思われた方もいたかもしれません。失礼しました。マスクは当然した方がいいですが、コロナ対策には一定の距離を取ることも大切と言うのが私の結論です。指摘してくださりありがとうございます。しかしいつまでこんな状況が続くのかと不安ではありますが。。。