言葉も違えば文化も違うドイツと日本。当然ながら笑いのツボも大きく違います。と、言うか、その国の笑いのツボさえ理解できてしまえばその国のことをほぼ理解していると言っても過言ではないのでは?と本気で思えるほどです。

日本にいた時はほぼ無意識だった笑いのツボ。ところがこちらに来て語学の壁以上に「会話って人とどんなことを話せば面白いんだろう?」と悩んだほど、何を話していいかわからない時期がありました。例えば、サングラスが欲しいんだけど、などと言った話をした際、「あの、山城新伍とか松方弘樹がかけてそうな。。。」みたいな例えを出すと、「あ〜(笑)。」みたいな感じでお互いが持っている共感的のイメージ(70年代に流行し、当時はおじさんがかけてものが昨今では若いモデルの間で流行している違和感なども踏まえた感じで)が共有でき、必然的に会話も盛り上がります。が、ドイツで話せば「マツカタヒロキって誰よ?」となるワケです。と、まあ、芸能人はもちろんのこと、バックグラウンドが違えば、共通部分は当然のことながら少なくなり、そこから生まれる笑いの共有が難しくなるのは当然かもしれません。私が個人的に好きな「ミラクルヒカル」さんの、「お青汁のおばちゃんのモノマネ」なんて腹筋崩壊ものですが、残念なことにドイツ人には伝わらないでしょう。。。やはり元ネタを知っているかどうかの違いですよね。ただ、ネットなどで気晴らしに日本のお笑いを見ると、日本の笑いは細かい部分、重箱の隅を突くようなネタが多いので、海外の人には伝わりにくいと思います。(海外進出を狙う芸人さんはやはりその国で受けるお笑いを研究しないと難しいだろうな〜。と勝手に分析する私。)

ではドイツでは一体どんなことが笑いになるか。社会風刺的なこと、時事ネタなどはまず人気です。トランプさんが大統領になったり、イギリスがEU脱退などの話は格好のネタ。日本だとちょっとオブラードに包んで言うようなことも「あんなことになるなんて〇〇はアホやわ〜」みたいな感じでズバズバ言ったり、その一方で、結構クールな顔でサラッと言ったりするので「え?今のはギャグだったの?」と言うことも。。。また、みんなが共有できるような分かりやすいものもギャグとしてよく話されます。「年寄りの同窓会はもはや生存確認だよ」みたいな日本でも定番(?)の自虐ギャグは、ドイツでも結構あるのでこういったものでは親近感を感じやすいと思います。
また、ドイツ人は自分たちが堅いタイプだと自覚してもいるので(やはり冷静な分析が得意な人が多い気がする。人によりますが。。。)「世界で一番薄い本はドイツ語のジョーク集だ」と言う自虐ギャグも聞いたことがあります。ただ自虐は分かりやすくしないと本気で悩んでいるのかと心配されることもあるので注意!特に私たちのような外国人が言う場合、分かりやすさが命です!

ちなみにドイツのギャグは小話的なものも多く、長男アユが読んでいたドイツ語の本にギャグが載っていて本人は笑っているのですが。。。これが私的に非常に微妙。
『ある男がペットショップに行きました。そして、”オウム が欲しいのですが”と言いました。すると店主は”赤いのと緑のがいるけどどっちが欲しいのかい?”と聞いたので、その男は”そんなの赤に決まってるじゃない!だって緑はまだ熟してないからね』と言いました。

16.11.2019

と、言う話。。。果物のように熟れているかどうかと言うこととかけているのでしょうが、食用に買いに来た?と言うことなのか?私の理解が足りないからかこれ以上はどうしても理解できず。。。と言うか、ギャグを真面目に翻訳してどこがギャグなのかを探すほど虚しい作業はありませんな。。。

やはりギャグはその土地で育ち、その土地で育った人が聞いただけでクスッと笑えてくるものなのかな、と思います。笑いと不謹慎の線引きも国によって違うので本当に難しい。


深いな〜としみじみ思います。。。