日本人家庭の我が家は当然ながらドイツ語が弱いです。
学校の授業にはついてはいっていますが、ネイティブのドイツ人家庭に比べてボキャブラリーが少ないのは確実。

言葉というのは家庭で毎日使い、間違いを親に直してもらうことで上達していくんだと日々実感しています。 我が家は日本人家庭であり、日本に帰る予定もあるので、母国語の日本語に重きを置いていますが、勉強ができなくてドイツの学校が楽しくなくなるのは困る!と思い、よく本屋さんにドリル的な参考書を探しにいくのですが。。。本当にいいものが少ないのです(泣)。

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*本屋で1時間以上粘って中身を見ながらなんとか探し出したドリルたち。
一番右の本はドイツ語の冠詞が載っている辞書です。



ドイツでは近年、ひたすら字を書かせたり大量の宿題を出すのは虐待じみているという風潮があり、ドリルのような反復学習や毎日の音読のような宿題がほぼありません。そのため昔に比べて読み書きが苦手な子供が増えているのだとか。。。

その一方で発言や発表などには力を入れており、どんな恥ずかしがり屋の子でも堂々と発表している姿を見ます。聞く側が、失敗してしまった子をバカにするようなことは決してないため、みんなリラックスして発言できるのかもしれません。



日本の教育はどちらかというと正反対ですよね。音読の宿題は毎日あるし、また1年間で80〜200字習う漢字を反復練習しないと、漢字を使いこなして正しい文章を書くのは不可能です。文字数だけでなく、書き順、「止め」や「はらい」にも気をつけなければなりません。これは複雑かつ文字数の多い日本語ならではの特徴ではないかと思います。


が、一方で発表などは苦手な子が多いのではないでしょうか。(最近の日本の小中学生を知らないので昔の経験しかないのですが。。。)課外学習などで「何か質問がある人?」と聞かれ、ドイツのように手が沢山挙がることは少ないように思います。一方で内輪では盛り上がれたりするのですが。。。


昔に比べて日本も変わってきてはいると思いますが、まだまだ「出る杭は打たれる」傾向があるように思います。仮に発表が得意でも空気を読んで人から褒められるようにするなど、自分の意見以上に周りの雰囲気を重視する傾向があるような。 私の経験上感じるのは、ドイツの方が自分の意見を言いやすい、ということ。日本のような年功序列感も少ないので、喧嘩や悪口ではなく、対等にどんな人とでも自分の意見を交換しあえる傾向にあります。ドイツは日本に比べ労働環境が良く、「社畜」になる人がまずいない環境ですが、これはやはり意見を言い、主張をして労働者が勝ち取ってきた環境だとも言えます。日本は「社畜」をネタにお酒を楽しく飲んで、笑ってまた明日も頑張る、みたいなところがあります。日本人は、今の環境も社会も実は変えたくないというのが本音なのかもしれません。


ただ、もし変えたいと本気で思うなら、頭脳が優秀でも、主張する力、自分の意見を言えないと不満を持っている社会も自分の人生も変わらないんだとドイツに来てしみじみ思います。とは言え、読み書きができないのも困りものですよね。ドイツでは家庭によって教育格差が開いているのも事実です。


なので欧米式が素晴らしいと豪語するつもりはさらさらありませんが、将来お子さんを国際的に育てたい!と思う親御さんはぜひ海外の教育にも興味を持つことをお勧めします。私は生まれてから40年近く日本でずっと暮らしていて、突然ドイツに住んだので本当にこのギャップに苦労しました。言葉の面だけでなく、むしろマインドや主張。ドイツ人が当たり前に出来ることが私には出来ない辛さ。 教育が人を作るんだなあ、と日々感じます。