未曾有の大震災から昨日で8年。

現在はドイツに住んでいる私たちですが、どこに住んでいても日本人としてこの日を忘れることはやはり決して出来ません。 当時私たちは神奈川県のマンション地帯に住んでいました。被害こそ少なかったもののスーパー等の店舗からはあっという間に物資がなくなり、またガゾリンスタンドでは給油のために大行列ができ、街は明らかに異常事態であったことを覚えています。これでは首都圏にこのレベルの大震災が来たら本当に終わりだ、小さな子供も居るわけだし万が一のことを考えて備えねば…と、真剣に思っていましたが、物資も流通し始め、日常が再び動き始めるとその気持ちも次第に薄れ、結局日本での私たちの生活は何も変わらず、でした。 しかしドイツに来て今そのことを振り返ると、日本の首都圏生活は災害に異常なほど脆弱だと強く感じました。そして悲しいことにそれは今もたいして変わっていないと思うのです。

まず、物資の備え。備えようと思っていても、実際に首都圏の人達にとって貯蓄スペースのある世帯はどれだけあるのか。ドイツでは飲料などをまとめ買いする習慣があり、水やビールなどをケースで何箱も買います。(写真参照。この場合、車が必要)
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ドイツではどんな賃貸アパートでも「ケラー」と呼ばれる地下倉庫があるためベルリンやフランクフルトなどの大都市に住んでいる人でも首都圏に住んでる人々に比べればはるかに物資を保存しておけるスペースがあるはずです。
12.03.2019

また、ここまでの災害がある場合、行政ももっと街づくりに対して真剣に取り組むべきなのに、私の住んでいたエリアは跡地ができれば、震災前と何も変わらずマンションがすぐに乱立する事態。あれだけ広大な跡地ならば付近一帯のマンション住人の避難場所も兼ねられる公園が作れるはずなのに。う〜ん。


そして震災の翌日から夫が普通に会社に出社したことも忘れられません。ドイツの会社ならこうした大震災の際は人命優先。会社に行く方が「頭大丈夫?」と聞かれることでしょう。。。



日本人は全体的にとても穏やかで、こうした大きなトラブルの際にもパニックになることなく冷静に行動できる点は美徳ではありますが、「これはさすがにやばいんじゃない?」という事態でも周りのことを気にしすぎるあまり、判断力や行動力が鈍いのでは、と、ドイツにいると気付かされます。



行動力や判断力は重要!とはいえ、日本に帰ったら今のマンションを売って貯蓄スペースのある住居に住めるのか?また夫がこうした事態に日本で仕事を何日も休めるかというと現実問題難しい。
結局何も震災前と変わっていないのではないかと思うと愕然ときます。


被害に遭われた方のためにも教訓として活かせることを個人単位だけではなく、社会全体で変えるにはどうすればいいか、今後も考えていけたらなと思う次第です。