ドイツに3年半も住んでいると、一時帰国した際によく言われるのが「ドイツ語はもうペラペラでしょ?」という言葉。

いや。。。残念ながら全くペラペラではありません。

密かに渡独時は「絶対ペラペラになってみせる!」とかなり真面目に1年間、語学学校に通い予習復習も頑張った私。そこで最低限の買い物が出来たり、文章が読めたりするようにはなりましたが、日常生活はテキストのようにはいきません。ドイツの人たちとドイツ語で話すこともあるけど、なんとかしどろもどろで話せる程度。 英語でもよくある「元気?」と聞かれたら「はい元気です」だけで終わるのでは会話にならないのと同じで、話すことを考えながら言葉にするというのは非常に難しい技なんだなと日々実感しています。

ドイツ人の配偶者と住んでいたり、ルームシェアなどで起きてから寝るまで毎日ドイツ語を使う環境にいる人は劇的に伸びる可能性がありますが、我が家のように日本人家庭、しかも子供達のためにも日本語を使わなければならない環境の場合は、いくらドイツに住んでいても簡単に喋れるようになるわけでないと思っていた方がストレスがなくていいです。


まずそもそもドイツ語は複雑すぎる!(笑)英語をさらに無駄に複雑にした言語という感じです。文の作りは英語に似ているのですが、助動詞や接続詞が来ると動詞が最後に来るというルールなんてほんの序の口で、複雑な変化や文法を頭で考えて喋っていると、ドイツ語独特のテンポが一切なくなり通じません(涙)。
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ではドイツ人はどうやって喋っているかというと、私たちが日本語をしゃべる時に考えないのと同様、ほとんど無意識だと思われます。つまり慣れるしかないということ。 なので最近は時間がある時に5〜10分くらいのドイツのミニニュースや興味のあるトピックスの動画を見ています。個人的に私は旅行ものだとか、大家族の生活ものが好きなんで(笑)そんなものを見たり。。。またその動画のコメントなんかも会話に使えそうなものが多く(下品なのもあるけど)よく見ています。


以前は外国人の勉強用のものを見ていましたが、字幕を追いすぎるあまり、聴く方に集中出来なくてやめました。 字幕を見ないで何度も同じ動画を何回も見るようにして、ドイツ人のリアルな喋りを耳に慣らすのです。とにかく速くてびびりますが、何度も聞いていると聞き取れる単語が増えてきて、何を話しているか想像がつくようになります。会話は相手の話を瞬間に理解し、伝えたいことをある程度テンポよく話さないと会話にならないため、もうこれは才能云々より耳トレーニングで体を慣らすしかありません。日本人は英語が苦手な人が多いですが(私もですが)圧倒的に会話の機会が少ないからだと思います。(昨今のスカイプ英会話は救世主だと思います。)


とはいえ、日本人にはやはりドイツ語は習得に困難な言語の1つだと思っていいと思います。

10.02.2019

語学学校に行くと、日本人は特に喋りの面でペラペラ喋れる欧州外国人に圧倒されますが、やっぱり欧州の言語って似てるんですよね。。。




と、いうわけで私がドイツ語がペラペラになるのは『Luftschloss』(天空の城=現実不可能なこと)ですな。。。