前回、ドイツで誕生日プレゼントをもらうときは、申告制であると書きましたが、他にも誕生日のプレゼント問題を解決する面白いアイデアは色々とあります。

たとえばこの「Geschenkkiste」(ゲシェンクキステ)。直訳すると「誕生日の箱」なのですが、おもちゃ屋さんやデパート、本屋さんなんかに行くと、店の片隅に、子どもの名前と日付が書かれたボックスがロッカーに並んでいます。それぞれの箱の中を覗くと、色々なおもちゃがぎっしり。
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実はこれ、誕生日の子どもの親が、お店にゲシェンクキステをやりたい旨を伝えたのち、その店の商品をカゴにポンポンと放り込んで置いているのですが、なんとこの商品を招待した子たちに買ってもらうというシステムなんです。

これなら主催者は伝えるのも簡単だし、選ぶのも簡単。
「〇〇にあるトイザラスに、うちの子用の
ゲシェンクキステがあるので、そこから好きなものを買ってプレゼントしてね」と言うだけ…なのですが、ドイツに来た当時は、そんな文化を知らなかったので何を言っているかさっぱり(笑)。

でも理解できなくても大丈夫。
日本と違って、いくら連絡しても、買いに行く時間がなかったり、忘れている人もいますが、そういう人たちはゲシェンクキステを無視して、勝手に自分で見繕って持ってきます。

箱の中の売れ残ったものは、誕生日会が過ぎて誰も買いに来なければ再び商品棚に戻されるだけ。(ただの取り置きです)誰も損しない、トラブルの少ない非常に合理的なシステムです。

敢えて欠点を言うのであれば、そこの商品以外のものは買えないので選べないと言うこと、招待客が買いにくるのが面倒くさいということくらいでしょうか。

でも面白い、いいシステムですよね。

日本では。。。流行らないだろうなあ(笑)。