20.09.2018


先日何気なく自分の過去のブログを見ていたら、20代の頃、パリに住むオシャレなイラストレーターになりたい!(笑)と本気で思っていたことを思い出しました。

元々欧米生活に興味があった私ですが、20代はイラストレーターとして売れたい!という目標があり、余裕もなかったため、「いつか行けるといいなあ。。。」と漠然とした思いのまま過ごしていました。その後、結婚し出産。ローンでマンションも買って長男も小学生になり、もう完全にそんな夢すら忘れていた矢先、夫の転職に伴い、ドイツを送ることになった我が家。田舎で生まれ育ち、しかも今回が初めての海外暮らしの私たち夫婦の子供が、ドイツ語を話せるようになるなんて。。。

人生は本当に何が起こるか分かりません!

さて、パリではありませんが、一応欧米に住みたいという夢を叶えた私。
実際にインスピレーションを得まくって絵を描きまくってるか、と言うと。。。全然です(笑)。

日常の家事や育児、語学の勉強、そして日本から頂くちょこちょことしたお仕事で結構フルになってしまいます。 では「海外に出る=自分探し」みたいな時代が一昔前ありましたが、実際に自分の変化の為に海外に出ることは無駄なのか?


これに関しては私は大きくNOです。


旅行程度の期間だと自分を変えることはなかなか難しいですが、住むとなると結構自分が大きく変わります。何が変わるか、というと思考。

海外生活は日本での常識を覆す事態の連続で、3年間ですっかりものの見方や考え方が変わった!というよりは、今までの思考の上に新しい思考や常識がインストールされた、という表現がぴったりかと思います。私は意外と人の目を気にする性格なので(笑)、日本にいるときは何か自分の囚われている枠から出れないようなところがありましたが、こちらに来て本当にいろんな人がいるのを目の当たりにして、「不完全な自分もまあいっか」と思えるようになったのは大きな収穫です。

ただ、海外に出たからと言って、才能が突然開花したり、夢のようなチャンスに恵まれる。。。なんてことを期待してはいけません(笑)。むしろ言葉は出来ない、友達はなかなか出来ない、日本のように仕事を簡単に取れない。。。出来ないことを繰り返しながら、思考が徐々に変わり、気がついたら少しづついろんなことが徐々にできて行く感じでしょうか(笑)。



それを20代の私に伝えてあげたい。 そしてどうせ行くなら1年くらい行けよと(笑)。


もしご興味ある方はカテゴリーに「高橋ユウの20代は夢迷子」という描き散らかしマンガがあるのでご覧ください。


しかし40代になっても自分を探してるよね、と夫。 まだまだ「40代も夢迷子」な私です。