ドイツ人は議論好きだと言われていますが、実際その通りだと思います。
幼稚園や小学校の保護者会でも保護者の意見もたくさん飛び交い、思ったことを口に出して言うので、
サクサクと議題が片付くなあ、と感心してしまいます。(司会もウマい!)

しかしドイツ人はいつまでもグダグダと議論しているのかというと、
そうでもないところが面白いところ。(人にもよりますが)
 意外と「この人にいくら言ってもダメだな」と思うと、あっさり引いたりすることも結構あるのです。
1802-FB


先日バスに乗っているとバスのカスタマーサービスの人がたまたま乗車しており、
お菓子をポリポリ食べてるおばさんに「バスは食事禁止よ」と注意。

ここで日本だとあっさり引くと思うのですが、おばさまは「これはただのクッキーよ。
食事じゃないわ。問題ないじゃない」とまったく悪びれることもなくボリボリ。
カスタマーサービスのおっちゃんは話にならないと思ったのか、
それ以上は何も言わず、車内は五分前とまったく同じ状態に(笑)。

そしてこちらはドイツ在住友人ママに聞いた話なのですが、
お子さんの小学校で、林間学校の説明会があり、「DSなどのゲームは禁止です」と先生が言ったところ、複数の保護者が「ウチは持たせます」「ウチも」と言い始め、あっさりオッケイになったとか(笑)。これは先生によると思うのですが、もしこの先生が「なぜDSを持ってきてはいけないか?それはこれこれこう言う理由だからです」と理路整然と語り、保護者サイドに言い返す理由がなければ、ここは先生の勝ちだったかな、と(笑)。
ドイツの議論は、ポーカーのようにあっさり勝負がつくテンポの良さを感じます。


 ドイツ人は「自分はこうだと思う」という主張がかなり強いのでガンガンいくのかと思いきや、逆に「え?そこであっさり引いちゃう?」と、その引き具合にビックリすることもあるのですが、
相手の意見も尊重するという、意外に寛容な面もあり、
また、ムダな話合いをしないという点ではドイツっぽく合理的だなあと思います。


在住歴の短い私が語るので完璧にあってるとは言い難いですが、だいたいあってるハズ!(笑)。